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slip into chaos - 日々録(2003年1月)

2003年1月9日(木曜日)

セキュリティホールmemoさん(http://www.st.ryukoku.ac.jp/~kjm/security/memo/2003/01.html#20030107)経由、沙耶ちゃん(http://saya.c-moon.jp/index.php?d=200301-A&cid=6-02#6-02)経由、真紀奈さんとこ(http://members.jcom.home.ne.jp/makina17/d0301a.html#030105)から(はあはあ)。

著作権の賠償請求を容易に、政府・自民方針http://www3.nikkei.co.jp/kensaku/kekka.cfm?id=2003010400903(直リン不可になってるので一度どこかにはずれてから「著作権」で検索するとかなんとかしないと参照できないファッキンな作り)

この記事のどの辺が問題になるかっつーのは真紀奈さんとこに詳しい解説があります。とーんでもない話です。

あと、これもオイオイな話。

[団体]日本レコード協会、DVDとは違う、新しい音楽CD規格策定に意欲http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030107-00000013-bcn-sci

「不況の時代、人々は癒しを求めている。本来ならば、癒しや励ましを与える音楽需要が高まってもいいようなものだ。しかし、期待に反して音楽CDの販売額はマイナスを更新し続けている。元凶は、間違いなく家庭用パソコンによる不正コピーが横行しているからだ」

ですって。すげー言い分。

この辺についてはBeeさんという方が胸のすくようなツッコミを入れてます。http://bee.sytes.net/diary/?id=20030107#0107_15

この会長さん、かつてこんな事も言い放っていたそうな。

レコ協,コピーコントロールCD普及に向け環境作りhttp://www.zdnet.co.jp/news/0204/18/cccd_riaj.html

中古CD販売店は,全国に約7600店ある。普通のCD販売店が約8000店だということを考えると,これは非常に恐ろしい数字だ。そもそも,中古CD販売店というビジネスが成立するはずがない。本は1回読んだら,映画は1回観たらもう用済で中古に売るのは理解できる。だが,音楽は何回も繰り返し聴くものである。それなのに,中古が出回るということは,パーフェクトクローンを手元に残し,オリジナルを売っているからだ

たいしたもんだでよ……こういう人が頭にいたんじゃ音楽業界の体質なんて変わりっこないんだろなあ。

2003年1月15日(水曜日)

仕事中。

「あのおー、ここがよくわかんないんですけどおー」と小首を傾げたら「ばきばきぼき」とすごい音。

ちっ、せっかくのかわい子ぶりっこが台無しじゃ。肩凝ってるんです…。

2003年1月17日(金曜日)

弟の職場に、Hさんというちょいと愉快な人がいる。

これはちと前の話。

移動中の車のラジオからモンゴル800(もんごるはっぴゃく:通称”モンパチ”)というグループの曲が流れてきたんだそうで。

Hさん「お、俺この曲好きなんだよな」

弟「へえ、よく知ってますね。なんて言うグループかわかります?」

Hさん「おう。馬鹿にすんなよ。知ってるよ。んーとね。ゲルマン800」

ヽ(・▽・)ノ

それから数時間後。

弟「Hさん、さっきのグループの名前、ちゃんと覚えました?」

Hさん「おう。馬鹿にすんなよ。覚えたよ。あれだろ、モンパチだろ」

弟「お、凄いじゃないすか。ちなみに略さないで言えます?」

Hさん「おう。馬鹿にすんなよ。んーとね。もんごるはちじゅう」

ヽ(・▽・)ノ

そんなHさんが今ハマっているのは出会い系サイト。

バツイチだけど、中学生と小学生の二人の子持ちだけど、毎月高い会費を払ってサクラのおねーちゃんとメールのやりとりをするのが楽しいらしい。ゴー!ゴー!Hさん!

2003年1月24日(金曜日)

シャレにならないくらい仕事が忙しい。本来なら年明け早々にスタートしてるはずのプロジェクトがなんだかんだで動き出せず、必要な資料も揃っているのかいないのか、決まっているのは納期という末恐ろしい状況なのにどこからともなく別案件が舞い込んできたり。今週に入ってようやく動き出したかなと思ったら別の作業場所で動くチームを編成したり、何をどう準備しても徒労に終わる毎日である。おまけに現在プロジェクトリーダーを努めている女性(別の会社の人)が来週いっぱい他チームの管理にまわるとかで、その会社の外国にある支店から人を呼ぶんだそうだ。すげー会社だなー。こういう状況に対応できる人材が国内にいないってのも凄いが、だからって外国に行ってる人を呼び戻すのかあ。シンガポールだかパプアニューギニアだか知らないが仕事さえ出来りゃどうでもいいわい。そんなこんなで、肉体的にはもちろんだが精神的に疲れる。疲れまくりだ。

今日はバクチクのシークレットライブだったが抽選にははずれたし(覚えてろBMGめ)、こんな状況で行けるわけもないので、もう始まったかなー何やってんのかなーとか言いながら会社で残業。他社に打ち合わせに行った一行の帰りを待ちながら同僚と話していた。

「そういえば来週から違う人が来るんだったよね。どんなことになるのかねえ」

「あー、どうなるんでしょうね。やっぱり日本語話せないらしいし」

「…は?」

「だから、向こうのスタッフをこっちに呼ぶんだって」

あたしゃてっきり冗談かと思いましたがマジでした。日本語まるでダメ、英語はなんとか大丈夫なシンガポール人がプロジェクトリーダーとしてやってくるらしい。人気(ひとけ)の少なくなった社内に轟くワシの笑い声。ああ笑える。ああ泣ける。泣くなという方がムリってもんよ。

結局、打ち合わせチームからの連絡もないままいたずらに時間が過ぎ、これ以上待っても仕方ないねと言うことになり、ワシはパソコンを1台抱えて帰ることに。週末仕事がしたかったのだが、あさっての日曜日にビル全体の漏電試験があり全館停電になってしまうためここでは仕事ができないので、到底一日だけでは終わりそうもないこの仕事、そんなら持って帰っちゃえーと言うことになったのだ。普通の文書ならいざ知らず、今回の仕事にはちょいと特殊な環境が必要で、そいつをぶち込むにはうちのパソ子ちゃんでは非力なのだ。省スペース型とは言え重いなあ。おまけに外はそぼ降る雨…ああ…パソコンって冷たい…紙袋に二重三重に入れてはみたものの手提げでぶら下げるには不安だったので胸に抱き抱えてみたのだがこれが冷たいのなんの。ライブにも行けねーで何やってんだろワシ。

2003年1月25日(土曜日)

夕べ持って帰って来た会社パソコンをうちのディスプレイに繋いでみる。うっ、のっけからエラーが。冷却ファンがどうにかなったらしいが見なかった事にして Enter キー押下。…だいじょぶそうだな。アプリが動くのを確認したところで、昨日他社に打ち合わせに行った人に電話してみる。

「お疲れさまです。昨日の打ち合わせ、どうでした?」

「いやー、どうしたもこうしたも。”うちが作った資料はご覧になってないんですか”とか言われちゃって」

「…は?」

聞けば、本来うちの会社にまわってくるはずの資料がどうしたわけか届いていなかったのだと言う。なんだそりゃ。早速、紙は fax で、データは e-mail で送ってもらう事にする。

てえことは、このディスプレイをもう一回マイパソ子ちゃんに繋ぎ換えて、と。おお。こんな資料があったんかいな。最初からこれが出てればなあ、とため息をつきつつデータをコピーしてフロッピーに落とす。む。ここにきてマイパソ子ちゃんが挙動不審に。画面がガタガタ揺れだして止まらない。オカルトかこれは。なんだかこわい。こりゃいかん、早々にバックアップせねば、と思えども、とにかく画面が揺れっぱなしなのでマウスポインタも定まらない。きい。どうにかこうにかバックアップの画面までたどり着き、必要なファイルを選択する。このところバックアップさぼってたからなー、まずいなー、とか思いつつ、コピーが始まったのを確認して、こいつはしばらく放っといて仕事に取りかかるべく、ワシはディスプレイの電源を抜いた。はずだった。

ぷしぅぅぅぅぅ………。

はっ。

頭が冷たくなる。

一瞬、何が起きたかわからなかったが、気づいた時にはもう遅い。そう、ワシが抜いたのはマシン本体の電源だったのだ。

(間)

気を取り直して電源を入れてみる。………へえ、 hymem.sys がないってさー。あはははは……

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   もうだめぽ…

あまりにあまりな出来事につい現実逃避したくなり、笑い飛ばしてくれそうな知り合いに電話をかける。うう、笑ってくれてありがとう…ついでに仕事のグチも聞いてくれてありがとう。

ひとしきりしゃべり倒すとそこにあるのはシステムがぶっ壊れたマイパソと仕事を山積みに抱えた元気な会社パソ。そうね、これでもし壊れたのが会社パソだったら始末書ものよね。ものは考えようだもの、あたしは常に前を見て歩く女の子(女の子?)。自パソがイカれたくらいでへこたれてなんかいられないわ。

にしてもこの時期、これからアルバムが出てツアーが始まろうというこの時期にこれは痛い。相当痛い。飛行機やホテルの予約もこれからだってのに。全部電話すんのか……ううう、すっかり web の恩恵に与りまくってきたもんだから、電話番号調べて予約するという手間が膨大な事のように思える。料金の比較とかどうすりゃいいんだ。あうあう。取り敢えず仕事でもするかあ。こなくそー。

2003年1月26日(日曜日)

NHK教育テレビ「全国短歌大会」を見る。小学校来の友人が「出るよ」と連絡をくれたからだ。

こいつはだいぶ前から「NHK歌壇」に投稿を続けていてちょくちょく入選しているのだが、「誰が自分の歌を選んだのか気になる」と本人が言っていたところを見ると、今回はいきなり入選の知らせが来て詳細については行ってみてのお楽しみといった感じらしい。

番組スタート。収録場所はNHKホール。壇上には入選者がずらりと並んでいる。……おお、いるいる。かなり緊張した照れくさそうな面持ちで座っているぞよ。

進行は自由題の部から始まり、選ばれた作品が加賀美幸子アナによって詠まれていく。これだけでもいい記念になるよなあ。その歌を採った選者によるコメントがついて次の歌へとさくさく進んで行くが、やつの出番はまだ来ない。

次いで、題詠部門の紹介となった。お題は「水」。

いろいろな年代の人がそれぞれの思いを込めた歌を詠んでいる。これまたさくさく進む。おい、一体いつ出てくるんだ……と、果たして、彼女の作品は実に4人の選者に選ばれた今大会の話題作だったのであった。これは大会始まって以来の事だそうな。

どんな歌かというとこんな歌である(横書きだとちょっとアレですがそれはそれ)。

  まっすぐな
  背骨をつたう
  水だろう
  君のシャワーを
  聞く山の夏

ほほー……こうきたか。

アレだよな、背骨をつたって滴り落ちるその先はケツの割れ目だよなあ。「まっすぐな背骨」という表現は若いみずみずしい背中を感じさせる。年下の男か。うーんスケベだ。

何はともあれ、今回の事は彼女にとってエポックメイキングな事であるだろう。もともと、年に似合わぬ青臭い歌を詠む人なのだが、この先どうなるか楽しみである。

2003年1月27日(月曜日)

さて。

個人的には色々あったがおかげで仕事の方はなんとかなりそうな気がしてきた。土日に腰据えてデータ分析したおかげで、足りないものがどれとどれでどこから手を着けていけばいいのかがだいぶわかってきた。そういうことがこれまでわかってなかったというのも凄い話だが、それというのも「全部わたしがやります」と言いながら実は全然自分からは動かなかったリーダー嬢のおかげだ。これを内部で検討して他社にぶつけて手持ちの駒を進めれば、笑っちゃうような納期でもなんとかなる。日本語の話せないリーダーなんぞ放っといてこっちはこっちでやるしかない。

外は今朝も雨、タクシー会社に電話してもみんな出払っているという。きい。うちは最寄りの駅に出るまでただでさえバスで20〜30分かかるのだが雨の日は3割増だ。この、重く冷たい筐体を抱えてバス路線をのたのた進むのか…と思っていたところに弟から電話。雨で仕事が流れたので(彼はタイル職人見習い)ワシを車で駅まで送ってくれるという。ううう、なんていい子なんだ。あたしの育て方は間違ってなかったわ。暖房の効いた車内で爆音の山嵐をBGMに下らない話をしながら駅へ。

会社に着いてみると、リーダーの代役はパソコンの画面よりも腰蓑が似合いそうな浅黒い肌のキュートなおねえちゃんである。一生懸命英語で話をしているが日本語がわからないのでは役には立つまい。彼女らの事は放っといてこっちはこっちで勝手に進める事にする。納期は目の前だ。

とは言うものの、ワシもこう見えて根は優しい人なので(自分で言っているので確かだ)、腰蓑ちゃんに3時のおやつのおすそ分けなんぞしてみる。さあどうぞ。

と、"Thank you."とめちゃめちゃプリティな笑顔である。うおう、可愛いじゃねーか。取って食っちまうぞ。

2003年1月28日(火曜日)

どういう経緯か知らないが、リーダー嬢が他チームの監視に行く話はなくなったらしい。それじゃ腰蓑ちゃんは何しにきたんだ。観光か。

2003年1月29日(水曜日)

今日も今日とて目が回るような忙しさだ。腰蓑ちゃんが立てたスケジュールがまわってきたが、これぢゃあ仕事になんないよ腰蓑ちゃん。ところがどこからもストップの声がかからずそのまま走り出す事に。ちょっと待てーい。あんたら何を考えとんじゃあ。

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