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slip into chaos - 日々録(2003年2月)

2003年2月12日(水曜日)

静かだ。静かな穏やかな気分だ。

仕事人生始まって以来のすったもんだもようやく一段落。腰蓑ちゃんは予定通り一週間で国に帰っていった。二度と戻ってくるんじゃないぞこんなとこ。残ったすっとこどっこい作業をぎたぎたやっつけて今はなんとかキレイなカラダだ。

この仕事中、人の気持ちを考えない言葉の応酬にブチ切れ、胸ぐら掴んで横っ面引っぱたいてやろうかと何度も思ったものだが、たとえ何をしたところで世の中には自分の言葉が通じない人種がいるんだと心底思い知らされた次第で。価値観とか文化とか、そういうのを超えてるよなあ。まさかこんな人たちが同じ会社で働いてるなんてなあ。ま、いい。貴重な体験をさせて頂きましたよ。

そんなわけで、今日はバクチクの新譜が店頭に並ぶ日なんである。待ってました。この日のためにくそったれ仕事をガツガツ片づけたんですからね。

同僚の「もう帰るんですかあ」の声を背中に定時チャイムと共に退社。新宿タワレコ邦楽カウンターにて予約票を差し出す。と、手渡されたのは目を覆いたくなるようなジャケットである……実際見るとますます凄いなこれ。まあいい。ジャケはともかく中身だ。帰りの電車の中、ワクワクしながら色々考える。音楽雑誌もあまり読んでいないので今回のコンセプトとか雰囲気とかよくわかっていないが、今井色が強いとかアグレッシブとか言われていたな。どういうのかな。

ようやく家に着いて、取り敢えず聞いてみる。

…………

え?

なにこれ?

これで終わり?

なんなのこれ?

つまんない……。

ワシ今バクチクのニューアルバム聞いたんだよな……狐につままれた気分とはこういうのを言うのだろうか。なんなんだこりゃ。

デビュー16年にしてこういう頭の悪そうなアルバム作るってのはある意味凄い事なのかも知れんが、だからなんなんだ。最初から最後までドガドガドガドガ、どこで曲が変わったのか分からん。これを称してアグレッシブってか…。歌詞なんてひとつも頭に残らんし。どうしたものかなこれは。

2003年2月17日(月曜日)

NHK「ポップジャム」公開録画に行く。なんだかんだ言ってもバクチク見たさに行くわけである。

NHKホールに向かう途中、同行のKさんに今回のアルバムの不満をぶちまける。すみませんホントに。おまけにツアーのチケットも「あたし何かしましたか?!」というくらい惨憺たる結果だったのでその事も漏れなくグチる。と、スタンディングのチケットを交換しましょうかというお申し出を受ける。いいんですかホントにっ。間違いなく最前確定の番号ではありませんかっ。自分は後ろでゆっくり見たいから、とおっしゃるKさん。ありがたやありがたや……。

そんなこんなで入場。座席は3階の中程。今日の出演者は、ミキティにトミーフェブラリーに、あとはよくわからんなー。周りを見渡すと、一発でそれと判るおねえさんたちがいらっしゃる。みなさん気合が入っておいでです。

収録スタート。あれ、最初に出演者が勢ぞろいするんじゃないのかあ。ああ、司会も変わってるんだっけ。普段全然見ない番組なので実に新鮮。

しかし、こんなに音悪かったっけ。ここでやるんだよねライブ。漠然とした不安、でも単独ライブでちゃんとしたPAなら大丈夫か。

と、唐突にバクチクさんの登場である。しまった、つい条件反射で立ち上がってしまった。どっかり座って見るつもりだったのに……まあいい。

初っぱな、櫻井さんがマイクスタンドを倒した拍子にマイクが「ごとっ」と凄い音を立てて落っこちる。うっわーかっこわるー。これ、オンエアはされないよなあ当然。こんなの見たからって嬉しくも何ともないが。

櫻井さんは黒ずくめである。黒いコートに黒インナーに黒皮パンである。当然パンツインである。コート姿がここまで様になる人もいないよなあ。

ふむ。「残骸」って意外と違和感ないわねえ、普通のヒット曲の中に混じっても。普通にかっこいいなあ、うん。普通……そんな感じ。

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