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slip into chaos - 日々録(2004年1月)

2004年1月1日(木曜日)

映画DVD「幻の光」

新年明けまして…特にこれと言ってする事もないなーと思ったので、ちょっと前に買ってあった映画の DVD を見る。我ながら新年早々地味だ。

ある日突然夫が自殺、原因もわからぬまま乳飲み子を抱えて残された女性。数年後、再婚相手の実家である能登に移り住み、新しい環境で暮らし始めるが…と、かいつまんでみるとそういった内容。

なんでこんな地味な映画を見ようと思ったかというと、昨年、この作品のプロデューサーである合津直枝(ごうづなおえ)さんの講演を聞く機会があり、興味を持ったのである。

監督(是枝裕和さん)はこれが初めての映画、主演女優(江角マキコさん)に至っては芝居も初めての上にやたら身長が高いという(背の高い女優は使えないというのが映画界のセオリーだったそうだ)企画で、公開前はスポンサーがつかず、合津さんが借金して資金繰りをしどうにか公開にこぎつけたものの評判はさっぱりで、ここからが合津さんの凄いところだが、日本がだめなら海外に持っていこうということでヴェネチア国際映画祭に出品したら賞を受賞して、途端に国内でも評価が高まって興行成績も上々になり、江角さんは女優として認められるに至った、という。

合津さんがこの映画を作ろうと思ったきっかけが興味深い。

もともとテレビマンユニオンという会社でテレビ番組の制作に携わっていた合津さんだが、スタッフも役者も一丸となって精魂込めて作ったあるドラマの放映時、ここがドラマの一番の見せ所、という場面でニュース速報が入り、内閣改造のテロップが役者さんの顔に被さるようにしてだらだら流れてきたのだそうだ。役者さんの渾身の演技を最大限に活かすため、映像の一コマ一コマ(テレビの映像は1秒あたり20コマ)にまで神経を使い編集したその作品が、内閣改造のニュースのためにずたずたにされ、オンエア直後はかなりやさぐれた心持ちになったそうだが、そこで合津さんはふてくされずに発想を転換する。

「テレビというメディアは観客を選べない。自分が伝えたいものはテレビで見せるのには向かないのではないか。舞台や映画館なら本当に見たい人だけが足を運ぶ。ならば映画を作ろう」

そう思ってこの「幻の光」の制作に取りかかったのだそうだ。

自分が作りたいものを、自分の意図が伝わるような形で表現する。その一心で原作や監督や俳優をセレクトし、不要なものは一切関わらせない。

そんな姿勢はこの映画の静謐さからも伺う事ができるように思う。セリフは少なく照明も抑え目で、淡々と、しんしんと描かれる物語。能登の四季の中、どうしても忘れ去る事のできない思いを抱えた主人公と、それを見つめる男のまなざしが、人間の生のかなしさと愛しさを綴る。

合津さん自身、父親を癌で亡くした時の経験から、失う事から始まる何かがあるのではないかと感じ、それが制作のテーマになっているのだそうだ。

だからこそ、この映画のラストにはそこはかとない希望がある。何かにすがりつきたくなるのは人の弱さであり強さでもある。失ったものを取り戻せなくても、人は明日を生きていく。運命とか人生とか、大仰に構えても仕方ない。まずは明日の事なんだ、なんて事を考えた。

2004年1月4日(日曜日)

貢ぎ物を持って妹宅におもむく。

年末、課長から貰ったお餅を送っておいたので一緒に食べようと目論んでいたのだが年内に瞬殺された様子。うーむ。「つきたてのお餅はやっぱり違うね〜」との事で喜んで貰えたので良しとする。

妹の子供はちょうど寝ていてわたしが着いてしばらくして起きてきたのだがイマイチ調子が出ていないご様子…が、コミケの戦利品であるところのしぃぬいぐるみを手渡すと「にゃんにゃん!」と反応している。よかったよかった。

2004年1月5日(月曜日)

もう我慢ならん!何だこの新市町村名は!(from C堂

すっごいなー。どうしてひらがなつけたがるんだろう。だからってカタカナならオリジナリティがあるとでも? 「南アルプス市」なんて冗談かと思ってました。

2004年1月7日(水曜日)

右下腹部がそこはかとなく痛む…やっぱり切らなきゃいかんかなー。

って、その前に部屋を片付けないと。

参考:雑誌ら満杯の自室で「遭難」、2日後に救助 NY(CNN.co.jp - こぼれ話)

絶滅危惧の日本語、書物で保存 元電通局長が出版 (asahi.com : 文化芸能)

参考:懐かしい日本の言葉

表紙が謎ですにゃー。

それはともかく、「1、父母の口癖」にあげられてるやつなんて、これって既に死語なのか?

参っちゃうなあ…「とんちき」も死語かしらん。

2004年1月11日(日曜日)

お腹痛いの治りました。

部屋を片づけてたら(まだ終わってません)腰が痛くなりました。

自分の家なのにありえない事だらけでびっくりしています。道のりは遠いなー。

…その後、エアコンのリモコンが見つかりました。

お母さんありがとう…。 ←母いい迷惑

ハンドルネーム占い

やってみました。

恋愛運:A 健康運:A 成功運:C 金運:A、トータル中吉( 大吉 > 中吉 > 小吉 > 吉 > 末吉 > 凶 > 大凶 )

ふぉっふぉっふぉっ。なかなかよいではないか。

2004年1月12日(月曜日)

ACPC(社団法人 全国コンサートツアー事業者協会)

「コンサート会場における危険行為について」とか「コンサートのきまり」とかある。こんなのあったんだ。

第一条<定義>

この約款に於いて「コンサート」とは、常設又は、仮設の演奏会場において催される音楽演奏会のうち、当日入場券又は前売り入場券を販売して行われる有料のもののみをいいます。

有料の「音楽演奏会」ね。無料ライブなら何やってもいいってことか?いや、無料ライブならプロモーター関係ないからか。設立目的が

コンサートツアー事業に関する調査・研究、研修会・セミナー等の開催並びに知的財産権の維持・管理及び保管等を行うことにより、同事業の健全な発展を図り、もって我が国の経済・文化の発展に寄与する

だもんね。対象としてるのはあくまで「事業」。だから、会員は会場側じゃなくてプロモーターなのね。ふーむ。会場側が興行を実行する上で果たさなければいけない義務は……そういうのは単にハコとしての問題だから、建築関係の法律によるのかな。

2004年1月28日(水曜日)

「NHK全国短歌大会」の季節がやってまいりました。

去年話題になった友人が今年も出るそうです。本人曰く、「Hぢゃないけど痛いです」とのことです。

殆ど毎月「NHK歌壇」に載ってるのを見るにつけ「がんばってるなあ」と思ってましたが、こうやって確実に成果を著してるのは大したものだよなあ…「継続は力なり」なんて言いますが、続けない理由がないって感じなんだよな。単なる趣味っつうんじゃなくて、生きがいっつうんでもなくて、なんつうか、まずはそれありき、みたいな。なくてどうすんの、みたいな。そういうものを見つけられた人は幸せなんだと思う。見つけてしまったが故の苦しみもあるんだけど、そういうのがなくてただ漠然と生きてるだけだとつまんないからこっちの方がいいわあ。それは仕事そのものかも知れないし遊びの中にあるかも知れない。派手な事かも知れないし地味な事かも知れない。わかってるのは、自分のためにやるんだって事。ぱっと見、他人のためにやってるような奉仕活動なんかでも、自分が「これだ」って思ったらそれは自分のためなんだ。

あー、何言ってるんだ。とにかく、自分の道を見つけた人は孤独な幸せを手に入れる事ができるんじゃないかなって、そんな感じなわけで。

で、「NHK全国短歌大会」は31日(土曜日)朝6:40〜7:40、NHK教育テレビにて放送されます。

Amazonアソシエイト売り上げ報告

Amazonからギフト券が送られてきた。そういえばこないだ、アソシエイトプログラムの集計がきてたような。10月から12月の集計結果は、

おお。みなさんお買い上げありがとうございます。って、半分は自分の買い物だ。でもこうして戻ってくるのは嬉しいわあ。

で、どんな商品が売れたかというのもわかるのですが誰が買ったかまではわからないので、これはあの人かな〜こんなの買いそうなのはあの人くらいのもんかな〜などと想像して楽しませて頂いております。

2004年1月29日(木曜日)

今日もポンヌッフでそばを食べていたら、店のラジオからオフコースの「生まれくる子供たちのために」が流れてきた。うわあ…何年ぶりに聞くだろう。

この曲は確か「さよなら」が大ヒットした次のシングルで、今でなければこういう曲をシングルカットできないから、というような事を小田さんが言っていたのを読んで、ふーんそういうもんなのかあと思った事を覚えている。

多くの過ちを僕もしたように

愛するこの国も戻れない もう戻れない

今、こんな時期に、こういう曲を聞くとはなあ…。

債権回収スパム

債権回収スパム、携帯にキタ―――――(゚∀゚)―――――!!!!

≪債権回収の通知≫

当社は有料サイト管理業者です。

貴殿のサイト利用料金の回収業務を委任され、当方より改めて通知致します。

<委任業者> 

GAL-CLUB(C)

<未納料金> 

56500円(延滞料込)

<送信者> 

ジャパンネットサービス株式会社 

<緊急連絡先>

090-9972-502*

090-9973-569*

<支払期限>

平成16年2月19日15時

※ご連絡の上、携帯電話を入力して入金してくだい。

※未確認の場合は不本意ながら強制回収業務(自宅訪問、法的執行等)を行います。

13:25に送信してきて15:00までに支払えってか。無理無理。あ、それで慌てて電話させようってか。どっちみち無理。

2004年1月31日(土曜日)

「NHK全国短歌大会」を見る。うーむ。聞きしに勝る痛さだったなあ。いや、表現ってのは人それぞれだ。

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