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slip into chaos - 日々録(2006年2月)

2006年2月3日(金曜日)

※これまで「白ムチムチと金剛くん」と称してきたうちの姪と甥ですが、白ムチムチの方は3歳になり背が伸びてあんまりムチムチ感がなくなってきたのと、金剛くんは1歳になりましたが成長するに連れ表情から険しさがなくなり今ではすっかり情けない坊やにしか見えなくなってきたので、今後は普通に姪と甥と表記する事にします。

さて。

今日は節分でございます。節分といえば豆まきやら鰯の頭を柊に差すやらといった行事が一般的だと思っておりましたが、最近やたらと見かけるようになったのが恵方巻というやつ。その年の恵方に向かって目をつぶり無言で太巻きを食すというなにやらけったいな習わしがじわじわとポピュラーになりつつある気がしないでもない。実際、去年は近所のコンビニのおばちゃんの猛烈プッシュにより恵方巻を予約してしまったオイラ、今年もおばちゃんに義理立てして予約しようかしら…と思っていたのにすっかり忘れておりました。でも恵方巻は食べたい。そんなら作っちまおう。

ちょうどスーパーに置いてあるフリーペーパーに太巻きの作り方が書いてあったのでそれを参考にして作ってみる事に。具はうなぎと卵焼きオンリーのシンプルなもの。ところが妹によれば「恵方巻にはきゅうりを入れるのがセオリー」との事なので急遽きゅうりも追加。太巻きなんて作った事ないけど、要は具を準備して海苔に酢飯を敷いて具を並べて巻けばいいのよね〜、酢飯はすしのこ使えばいいし〜と軽く考えていたのです。が。

巻もの作るのって結構大変なんだわ…なにせ3種類だけとはいえ具がたっぷりだから(食いしん坊)酢飯に具を乗せたあと巻くのが一苦労。はみ出すんじゃねえようなぎ。ずれるんじゃねえよきゅうり。てな感じで1本目は予想外の展開に戸惑う戸惑う。で、2本目3本目がその教訓を生かしてうまくできるかといったらそういうわけにもいかなくて。食べ物ってひとつひとつ違うんですもの…ホントいい経験になりました。40歳にして初太巻き。仕上がりはこんな感じ。

太巻き三本勝負 見事な切り口

見た目はアレですがお味は上々。すしのこいいじゃんすしのこ。うなたまきゅうりの相性もバッチグー。これを妹んちに持って行って、妹と二人、南南東に向かって目を閉じて無言でかぶりつく。しばしの静寂の中に流れるムシャムシャポリポリという音。姪はいぶかしがって参加しなかったけど後からパクパク食べてました。甥はまだ1歳だから卵焼きだけおすそ分け。これに妹作の鰯のつみれ汁もついて(パイオニアってなかったわ)満腹満足。もちろん豆まきもちゃんとして、みんな揃って今年1年の無病息災を祈ってきましたよ…って、オイラんち豆まきしてないじゃん。まあいいか。

bk1売り上げ報告

先月分のご報告です。

ご利用ありがとうございます。

2006年2月5日(日曜日)

今朝のアニメとか

もうね、マイメロの飛ばしっぷりときたらね、常に予想夢想妄想全てを超えてるんですよ。

こんなアニメのDVDが4話入りで税込み2940円、予約だと20%〜25%オフだってのは信じられない快挙なわけですよ。ああもう毎週日曜日が楽しみで楽しみで仕方がない。

参考:おねがいマイメロディ - Wikipedia

2006年2月7日(火曜日)

耐震強度偽装により建てられたマンションやホテルが次々と壊されていく。本来は人に使われるべく作られた物がその目的を果たすことなく消えていく。なんてかなしいんだろう。

思えば、自分の仕事もそんな事の連続だったような気がする。

あるプロジェクトのヘルプに行った時の事。コールセンターシステムのプログラムをチェックしていて、おかしな事に気付いた。

「この画面、お客さんからの電話で住所を聞いて最寄りの営業所を検索するんですよね」

「そうです」

「でも入力項目が『漢字住所』しかありません。電話で聞きながら入力するんだから『カナ住所』の方がいいんじゃないですか」

「…でもそういう仕様ですから」

結局このシステムは顧客が受け入れを拒否して日の目を見る事はなかった。こんな話はザラにある。「こんな仕様でホントにお客さんが使えるのかなー」と疑問に思いながらも自分に割り当てられた分は進捗をこなさなければならず、終電ギリギリまで残業して休日出勤もして必死に作ったプログラムが、ある日突然進捗表から消えてなくなったり、プロジェクトごと開発が中止になったり。

人に使われるためのものを作っているはずなのに、いつの間にか、最初から何もなかったみたいに消え失せてしまう。最初の段階でもっとやれる事、やらなければいけない事があったはずなのに、どこかで何かが疎かになって、結果、誰も幸せにならない。どうにもならない虚無感。

あのホテルやマンションだって、きちんと作られていれば人の住まう場所としてちゃんと機能していたはずなのに。

今回の事件は、全てのもの作りに携わる人への警告として受け止められなければならない。そうでなければいくらでも悲劇は繰り返される。

2006年2月8日(水曜日)

高木彬光でRSS検索するとライブドア絡みの記事によく当たる。今回のライブドア事件が昭和23年に起きた「光クラブ事件」と符合するというもの。「深夜番組愛好家の独り言 ライブドア・ショック」とか「本屋さんごっこ | ライブドア事件の先例!?「白昼の死角」高木 彬光(著)」とか。

 証券取引法違反容疑で家宅捜索を受けたライブドアの堀江貴文氏。これを発端とした一連の「ライブドア・ショック」により、連日、東京証券取引所は混乱、株価は乱高下を繰り返しています。

 この話題に対して静観するつもりでしたが、ひとつ、思い出したことがありましたので述べさせていただきます。

 それは、映画「白昼の死角」(下記参照)でモデルとなった「光クラブ」(下記参照)と「ライブドア」がオーバーラップすることです。その理由は1.「当事者が東京大学在学中に起業していること。」2.「法律違反容疑が発端で(ライブドアは証券取引法違反容疑、光クラブ事件では銀行法違反)事件が拡大していったこと。」3.「自殺者が出ていること。(光クラブ事件では、当事者の山崎晃嗣氏、今回はライブドアの元関係者。)余りにも符合する点が多すぎます。真相究明はもうすこし先のことになると思いますが、この事件によって第二、第三の犠牲者が出ないことを祈っております。

ライブドアのホリエモンの報道を見て、おじさん世代は、「光クラブ事件」を思い出した方も多いようです。東大のエリート山崎が、金融会社・光クラブを設立。最後(昭和24年1月)は、「人生は劇場だ」と、青酸カリで服毒自殺したそうです。

この「光クラブ事件」を題材に小説化したのが、「白昼の死角」です。映画やドラマにもなった、面白い作品です。映画のキャッチフレーズ、「狼は生きろ、ブタは死ね!」が、当時とても話題なったようです。

「白昼の死角」の映画化は1979年か、オイラが中学2〜3年の頃ね。この「狼は生きろ、ブタは死ね」ってフレーズを男子生徒に盛んに浴びせ掛けられたもんです。懐かしいんだか何なんだか。

ま、これがきっかけで「白昼の死角」なり彬光なりがまた脚光を浴びるといいなと思います。復刻シリーズも出てるしな。

2006年2月10日(木曜日)

ひとり暮らしになってひと月半ほど経ちますが。

ひとり言は、多分しゃべってる言葉の量自体は前と変わってないんだろうけど、相槌を打つ相手がいなくなったって事なんだよね。

体重は、ベルトの穴がひとつひとつ縮まっていくので変だなと思って測ってみたら8kg減っていた。割合で考えれば馬体重の増減みたいなもんなんだけど。でも減っているのは胴回りだけで尻のデカさはそのまま。やっぱヒップを締めるには運動しなきゃだめね。

減った原因は多分、深夜に帰ってくる弟が買ってくるコンビニ弁当を食べなくなった事と、完全に自分のペースで生活をコントロールできるようになった事によるリラックスした緊張感みたいなものかと。

特に体調が悪い事もないので、このままうまい事減量できれば一石二鳥なんだがなあ。ま、何事も焦らずやります。

2006年2月14日(火曜日)

ひょんなことからうちんちのルーツが詳しく分かりそうになってきた。

元々は九州のある藩の御典医だったのが殿様の奥方とアレなことになってしまいその藩を追い出され、流れ流れて青森の某所に辿り着いた時に急病人を救った事からその村に居ついたのが始まりと聞いていたのだが、どうやらこの話の裏が取れたらしいw

実際には奥方でなく側室だったようだが、発覚後こちらも殿様から追い出されたところを、全て承知の上で一緒になってくれた男がいて、しばらくして月足らずの子どもが生まれたと。かなり迫害されたらしいが、それでも「あの方は素敵な方だった」と自分の子どもに言い聞かせていたそうで、それが代々語り継がれてきたんだと。

そのあたりを文章にして発表している親戚の人がいるんだそうで、こないだその本をおばさんちから貰ってきたというわけ。ゆっくり読みたいのだがなかなかその気になれないのが辛い。かたい本じゃなくエッセイ形式らしいので読みやすいとは思うんだが。

にしてもとんでもない家系だなうちはw

2006年2月21日(火曜日)

Yahoo!で「うっぷるいのり」を検索するとなぜかうちの記事がトップにくる。一体どういう評価の仕方をしてるんだ。Googleでも1ページ目にはきてる。何が起きてるんだ。

2006年2月23日(木曜日)

久しぶりにある程度の文章を一気に読めた。と言っても、二日前の毎日新聞の別刷り特集なのだが。

「日本を考える3択」というテーマでアンケートを行い、それにちなんだコラムを色々な人が書いているというもの。メインは脳科学者の養老孟司さんの「考えるとはどういうことか。」と題するコラムで、非常に読みやすく内容も面白かった。もう一度バカの壁(Amazonbk1)読もうかな。

アグネス・チャンだけは自分語りに終始していて何を訴えたいのかさっぱり分からない上に面白くも何ともなかったが(きっと相性が悪いんだろう)、C・W・ニコルさん、北見けんいちさん、小泉武夫さんなど、他の方々のはとても面白く読めた。ひとつひとつが短いのもあって読むのが楽だったせいもあるかな。

去年の10月に復職寸前までいった時は山形浩生さんの「メディアリテラシーの練習問題;室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論」が読めたんだけどな。

集中力・論理的思考力が落ちている時は特に良質なテキストでないと頭のリハビリにならないような気がする。何が言いたいんだか分かんないグダグダしたやつとか、読む人の事を(多分)考えていないあまりにもプライベートなものなんかはいくら読んでもあまりいい刺激にならない。

いかにいいものを探すかってのもまた頭の訓練にはいいかも。焦らず、焦らず。でも少しずつでも前向きに。

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