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slip into chaos - 日々録(2007年11月)

2007年11月6日(火曜日)

いやあ参った。

忘れもしない9月30日の夜、さあて遊ぼっかなーとパソコンの電源を入れ、そろそろ立ち上がったかなという頃に(立ち上がるまで時間がかかるんですよ、若干)モニタを見てみると真っ暗。あら?と思いつつよく見ると、マシンのパワーボタンは光ってるのにモニタが通電してないっぽい。おかしいなあ、いつの間にこんなとこ触ったのかしらん、なんて思いつつモニタの電源ボタンをポチっとな…すると一瞬、通電したっぽい感触があるのだがすぐに「ぷすーん」とか言って(スピーカー一体型だからね)真っ暗に。何度やっても同じ。やべえ。

こういう時はひとまず放っておいて、朝になったら何事もなかったかのように万事解決…しなかった。「ぷすーん」どころかうんともすんとも言わなくなった。うひー。

すぐさま買ったお店に電話して状況を話すと送って下さいとのこと。んで、文字通りすぐに発送したんだが、メーカー修理になるのでーとか何とか言われてひたすら帰りを待つ事に。うがあ。

実は9月の半ば、突如思い立って引っ越しする事になり、10月の末には荷物を全部出すことになっていたのだ。

その前に、8月から9月分の溜め込んだ日々録をのんのんとアップしたり不用品をネットオークションに出したりなどと色々考えていたのにっ。サブ機があるとはいえ、メインマシンが使えないんじゃビッグイベントが全部パアですよっ。

でもまあ、2週間もすれば戻ってくるだろー、と、のん気に構えてたが待てど暮らせど来やしない。きー。何度か問い合わせてみたけど、メーカーの方に行っちゃうとそこから先はどうしようもないようで。うん。それはわかる。わかるけど困る。

結局、引っ越しまでには間に合わなかったので、新しい住所に送って貰うことにして移転敢行。てなわけで、定点観測ももうお終いですわ。

定点観測:旧居での最後の写真 引っ越し仕様の部屋 がらーん ごちゃーん

本当に突然何のビジョンもなく思いついて決めてしまったもんで、移転先(今の住まい)はそりゃもう大変な事に。

無理 ありえない

もうね、荷造りしながらゴミの多さと荷物の多さに何度も途方に暮れたけど、引っ越してからも荷ほどきの途中で途方に暮れる始末。そもそも3DKから1Kに移るって時点で相当な無理があったんだよなあ。って、もっと早く気付け。

結局、持っては来たもののスペースの都合で置けないものがわらわら出てしまって自分の見通しの甘さを痛感する次第。今も全部は片づいてないんだよー。とほほい。それでもなんとか布団が敷けるのでよしとします。モニタもようやく戻ってきたしね。

てなわけで、曲がりなりにも東京都民になってしまいました。わっはっは。どうです、42にもなってこの無謀な行動。仕事だってこれから見つけるんだぜ。まったく、正気かよ。

2007年11月9日(金曜日)

一万年と二千年前からあ・い・し・てーる〜♪

テレビ見てると、このCMがしょっちゅう流れて「創聖のアクエリオン」というタイトルを覚えてしまった。これ、菅野よう子さんの作曲だったのね。んで、検索かけたらYouTubeにあがってたので初めて通しで聞いたんだけど、サビのところの歌詞が聞き取れなくって。

一万年と二千年前から愛してる、八千年過ぎた頃から喪男見失った? んなわきゃあない。歌詞つきバージョンもあったのでそちらを見てみたら、なんとまあ、思いもよらない正解でしたわよ。こうは聞こえねえなあ。

*

新しい部屋はなんとか人の住める状態になってきた。引っ越してきてしばらくの間はコンビニ飯ばっかり食べてたけど、お金はかかるしカロリーは高いしゴミはかさばるしで、ご飯が炊けるようになって本当にほっとした。やっぱり朝は納豆ご飯です。

この部屋には1ドアのミニ冷蔵庫が備えつけてあったんだけど、調味料類を入れただけで満杯になるわアイスを入れといたら次の日半溶け状態になるわで結局小さい2ドア冷蔵庫を買って(旧居で使ってた冷蔵庫はデカくて古くてがうんがうん言ってたので廃棄)、ようやく10個パックの卵や1リットルの牛乳などを格納。これで食費が落ち着くよ…と思った矢先、今度は電子レンジがイカレよった。くうう。

この部屋、なんと電気の容量が10アンペアしかないので電子レンジ使うには他の電気製品の電源を軒並み落とさなきゃいけなかったんだけど(部屋のアンペア数を上げるには建物全体の工事が必要とのことでそれが入居までに間に合わなかったっつートホホ状態)、ある時タイマーが切れる寸前に「ぷしうぅぅぅぅぅ〜〜〜ううっ」とか言ってブレーカーが落ちて。おかしいなあと思いつつ使い続けたんだけど、異音がしてブレーカーが落ちるっちゅうのが3回も続くとさすがにこれは。よく見たらこの電子レンジ、1994年製だった。家電は10年が目安だっていうもんなあ。夏、古い扇風機の発火による火災が多発っちゅう報道があった時、そう言えばうちの古い扇風機も何年か前にいきなりモーターが溶けて壊れたっけなあ、今使ってる奴は大丈夫だよなあ、と思って製造年月日を見たら昭和54年製で驚いたもんだ。うちはやたらと物持ちがいいんだが家電の古いのは恐いわね。そんなわけで今度は電子レンジを買いに行かねば。なきゃないで暮らせそうなもんだけど、こないだの冷凍食品半額デーの時にしこたま買い込んじゃったんだよ電子レンジ専用食品。うううう。電気工事が終わったらお買い物だ。

2007年11月14日(水曜日)

アンペア切り替え工事終了ー。電子レンジ設置完了ー。エアコンも動くし、これで安心して冬が迎えられるぴょん。

それにしても、コンビニ飯ばっかり食ってるとお金はかかるしゴミは増えるしカロリーは高いし、いいことなかったなあ。おでんはおいしかったけど。でもやっぱり何でもうちで作るのが一番だあ。安心する。

とはいえ。

大抵の食材はお値段も品質も前に住んでたところと大して変わらないんだが、豚肉だけは味に歴然と違いがあるわねー。前は神奈川県産のブランド豚・やまゆりポークを食してたんだがここいらじゃ売ってなくて、しょうがないので普通のお肉を買っているんだけどこれがもう全然味が違う。やまゆりポーク、おいしかったなあ。柔らかくて風味があるんだよなあ、慣れ親しんだ味だしね。でもこればっかりはにんともかんとも。これからは味付けで勝負だわね。うーむ。

2007年11月16日(金曜日)

午後、吉増さんを追っかけて紀尾井町の城西大学へ。「島の命、群島の歌」(リンク先にある吉増さんの画像にぐっとくる)と題して島尾ミホさんと里栄吉さんを偲ぶとの事で、ほろほろと足を運んだ。

吉増剛造先生メッセージ

私たちにとって、大切な人であった島尾敏雄夫人島尾ミホさんと里栄吉さん が今年と昨年の春逝ってしまわれました。特にミホさんは、全身恋の人とも、太古からのシマの習俗の人というのとも違う。それは、棘の人、光の棘のひと逝く、巨きな戦いがとうとう終わった…あるいはとうとう始まった…というような人でした。

今福さんと私は、アーキぺラゴをテーマに世界のあちこちで、さまざま語り をしているが、今回は、城西国際大学の紀尾井町キャンパスで、ミホさんと唄の人栄吉さんを偲び、『島ノ唄』(注)を一部ご覧いただきながら、二人で語り、詩を捧げ、今福さんの三線の音に祈りを込める、そんな会をもちたいと思う。

会場はこじんまりしているけれど明るくて落ち着いた感じ。ほぼ1ヶ月ぶりの吉増さんはお元気そうだ。今福龍太さんは外套と帽子が宮沢賢治っぽい、けれど、三線を携えての登場。亡くなったお二人についてのお話や映像などを折り込みながらのひととき。低めの壇上(開始前、準備していたスタッフの人が座席側からたたたっと走ってきてひらっと飛び乗ったりなんかしてたくらい低い)に椅子とテーブル、後方にスクリーンがあってそこに映画やビデオなどの映像が映し出されるのだけれど、途中で吉増さんもおっしゃっていたようにとても音が良かった。良かったというか、大き過ぎなくてバランスがいい。ポレポレ東中野で上映された「島ノ唄」は音が大き過ぎてちょっと圧倒されちゃったけど、今日は偲ぶ会でもあるし、控えめだけどしっかり聞こえるこの音響がとてもしっくりくる。

吉増さんは相変わらずあちゃこちゃ飛んで回っておいでのご様子で3日前まで奄美にいらしたとかで、そこで撮られたgozoCine(ゴーゾーシネというこの呼称がどうやら本格的に定着したらしい)の18作目となる“奄美フィルム”が上映されたのだけれどこれがまあ。“新宮”あたりのもそうだったけど、なんだか知らんがえらくエロス…エロい以外になんて言ったらいいのかしらんと思いつつ見たのだけれど、これは後の質問の時にお客さんの中から“官能的”という語句が発せられて、ああそうか、と思った。官能的。そうだなあ。紅い紅いハイビスカスの花芯にねじり寄って行って、「これが“恋の手本”だぜ…マリリアさん…」と囁きながらカメラレンズで花芯をねぶるようにねぶるように。どひー。“恋の手本”というのは近松門左衛門の曽根崎心中に影響されてとのことだったけれど、それにしたって。そこに至るまでの、島尾敏雄さんが務めていた図書館や住んでいたところを巡る、探っていく道中があってのハイビスカスなんだけれど、だからこそ余計にそれが際立つというか。やはり愛の究極は死なんだろうかと感じずにはいられない、そんな映像のみちゆき。鏡花フィルムの時は親不知子不知トンネルをとんでもないことをしながらぶっ飛ばしておいでだったけれど、今回はレンタカーのVitzをポルシェよろしく駆り出していたのだそうで。走り屋ゴーゾー見参。「ヴィッツがポルシェになるんだよ〜」なんて、そうじゃなきゃクルマじゃないみたいにおっしゃるものだから、お願いですからくれぐれも事故だけは起こさないで下さいとお祈りせずにはいられない。でも、そういう高揚感みたいなものが映像にうつってるんだなあきっと。島尾敏雄さんとミホさんの写真をうつしたフィルム、それに貼り付けたほおずき(これは鏡花の婦系図からだそう)、それら越しにうつる道、垣根、花…それだけでもくらくらするのに。

そんな驚愕体験(?)の後、里栄吉さとえいきちさんの娘さんが島唄を歌われ、最後は里栄吉さんの映像と演奏をバックに島唄と三線と太鼓と踊りの輪(参加者の中から踊れる人たちが何人か立ち上がっていらした)、奄美の若い唄者(トクハラヤマトさん、だったかな)も加わり、明るい明るい踊りが会場を巡って、なんとも言えず和やかであたたかな雰囲気のお弔いの会となった。島唄、よかったなあ。とってもよかった。

そんなほこほこ感を携えたまま帰宅してサイトの掲示板をチェックしたところ久々に蓮見さんの書き込み。あらーなつかしーご無沙汰してますーと思う間もなく(なんという失礼っぷり)そこに書き込まれたシネカノンの文字、ああああ、サディスティックミカバンドの映画見るの忘れてんじゃん自分! 慌てて上映スケジュールを見るとなんと今日が最終日。うわああああ。でもレイトショーなので間に合う、見終わってからも余裕で帰って来れる。すげえなあ都内。って、「都内在住なんだからいつでも見られるもんねー」と呑気に構えてたからこそのこの事態なわけだが。いつでもオッケーと思うと途端に緊張感なくなるよなあ。いかんいかん。自戒せい自分。

ともあれ、夕食を済ませててってこと出かける。場所は有楽町イトシア、なんだなんだ、最近テレビで盛んに登場する東京最新おしゃれスポットじゃないすか、と思ったけど、行ってみると1階は格安チケット屋にパチンコ屋だ。こういうところは変わってないんだなあ、ぱっと見た感じは激しくすっきりしちゃったけど。映画館は全席指定とのことなのでまずはチケットを確保、上映まで時間があるのでせっかくだからイトシア見物でもしようかなと近辺をぶらぶら…でも、イトシア自体は大きい建物じゃないんだね。見るものがないので隣のマルイへ、取りあえず本屋に行ってみるも不発。ファッションビルの本屋じゃこんなもんかなあ。そこでハタと思い出したのがテレビのイトシア紹介、確かここに行列で有名なクリスピー・クリーム・ドーナツが入っていたはず。新宿の店は何度か行ってみたけどいつも1時間待ちとかでえらい行列なのでスルーしてたけどこちらはどうだろう、と…なんじゃい1時間10分待ちって。これからそんなんかかるんじゃありつけるのは夜の10時過ぎですよ。そんな時間にドーナツ食うんですかお前ら。いいんですかそんなことで。なんかもう激しく脱力、近場の自販機で水買って飲む。あーおいしい。

そんなこんなで上映時間、中に入ってみるとまあ、ちまっこい。せっかくだから記念にポップコーンでも買おうかしらと思ったら400円とかぬかしやがる。パス。水ありゃいいもんねーだ。

で、本編の始まりと相成ったわけですが…なんかもう筆舌に尽くしがたいビミョーな仕上がり。なんつーか、すっげえもったいねえなあと言うか、言うなれば国産のマツタケ入手したのにレンジでチンしちゃったみたいな。素材が素材だから何やってもある程度は出来上がっちゃうんだけど、何でこうなっちゃったかなー、何でこうしちゃったかなー、っていう。ライブ映像でもドキュメンタリーでもないんだよなあ、良くも悪くも音楽映画っつーかな、映画以上でも以下でもないっつーか。対象の存在感とか時期的なものもあってどうしてもムーンライダーズの「マニアの受難」が頭にちらついてしまうんだけど、とてもじゃないけど比較にならない。ドキュメンタリーに徹するかライブDVDに特化しちゃうかすればよかったのになあ…ライブは公開リハーサルも本番も見たからいいっちゃいいんだけど(その辺りの説明もなんにもないんだよ)、それにしても。何でこの場面でこういう撮り方するのか意味あんのか?っていうところが多過ぎてなあ、ライブシーンもインタビューパートも。インタビューなんてね、加藤和彦なり高橋幸宏なり小原礼が喋ればどこをどうつまんでも使えるんだろうなと思うんですよ、何について語ったって。それを、おそらくは音楽評論家とかライターとかそういう畑じゃない人が聞いてるっぽくて、その声まで入ってて、それがどうにも居心地悪い。ライブ映像も細切れで消化不良でなあ。1曲まるごと聞けるものがない。それをカバーできるような構成でもなかったし。とまあ、終始一貫して微妙な映画でありましたことよ。見ないで地団駄踏むよりは見て「なんだこりゃ」って思う方が良かったかな、という納得のさせ方で今日は収める。うーん。それにつけてももったいない。もったいない。もったいない。

2007年11月22日(木曜日)

うひー。ここしばらく2ちゃんねるのJ・A・シーザースレに神が降臨してプチ祭り状態。自分はウテナから入ったクチだけどどれ聞いてもいいわあ。有り難い事ですじゃ…うp主に激しく感謝。それにしても寒くなったなあ。ふゆー。

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