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slip into chaos - 日々録(2008年10月)

2008年10月5日(日曜日)

派遣でお仕事しとります。

なんだろねー、3ヶ月間あちゃこちゃの求人に応募したけどぜんっぜんダメで、派遣に登録したらあっさり仕事もらえるなんてなあ。そういうご時世でありそういう労働市場であるってことなんだな。労働商品としての自分の価値はこんなもんだと。贅沢しなければ食っていけるのでありがたいことではあります。保証はなんにもないし老後の蓄えなんてひとっつもないがな。稼げなくなったらそれまでだ。

にしても電車や駅ビルってのはなんであんな親の敵みたいに冷房がんがんかけるんだ。今の時期、上着着よっかなー、いらないかなー、くらいの気温でも冷房フル回転だもんな。エコだ省エネだっつっていくら一般家庭が爪に火をともすような節約したってあいつらのエアコンぶん回しでどれだけ吹っ飛ぶんだか。あれか、「おら寒いだろー未練がましく夏服とか着てねーでとっとと秋冬物買えっつんだよコラ」って意思表示なんすかね。北風と太陽の逆バージョン? それじゃこういうとき太陽はどうするんだ…あれ? 冷房の効きすぎであたまがわるくなったかもー。

とにかく、電車に乗って、帰りに駅ビルを冷やかしたりする余裕があるお仕事しとります。残業なしって夢みたいね。

2008年10月21日(火曜日)

サイト開設から10年ですか。10年…長いんだか短いんだかわかりませんが、それなりに色々ありましたかねえ。つーかね、10年というとほえーって感じだけど、10歳って考えるともうぐわあああですわよ。そりゃ年とるわけだ。食は細くなるし(体は細くならんがな)体力の衰えは顕著だし視力はますます落ちるしでいいことなんざひとっつもねえよ!

とまあ、一体何にキレているのやらですが、人生こんなもんなのやも知れぬ。って、実際には世の中わかんないことだらけでめまいがするがな。そんな中でもいくつかわかったことというのもあって、それを頼りにどうにかこうにか糊口を凌いでいる、ってとこかしら。

*

久しぶりにコロンバンのワッフルを食べた。子供の頃の幸せの象徴なんだよなあ。舟和の芋ようかんも亀屋万年堂のナボナも子供の頃の幸せな思い出だけど、これはどっちも東京のおみやげだったからちょっと趣が異なる。コロンバン、弘前のどの辺にあったのか覚えていないけれど、デパートに買い物に行くと買ってもらっていたように思うので土手町だったのかしら。カスタードクリームとあんずジャムがあって、カスタードばっかり食ってた。北川端町の高木眼科(恭造さんのやっていた医院)の近くにはボルドー(ケーキ屋さん)の工場があっていっつも甘い香りがしていて横を通るのが好きだった。ボルドーのカスタードプリンはおいしかったな、カラメルソースがちょっと苦くて大人っぽかった。ここはフルーツパイもおいしかった、季節の果物がたっぷり載ったパイ生地にはちょっとだけスポンジが敷いてあって、それにお酒を含んだシロップが染み込んでちょっとふやけてて、至福…(本当に子供の頃から酒好きだったんだな。サバランも好きだったし)。ボルドーの2階は喫茶になっててこれがまた落ち着いた大人っぽい空間だったんだよな。ビロードでえんじ色という雰囲気。よくあそこでお茶を飲んだっけ。誰の趣味だったんだ。工藤パンのケーキも好きだったな、まだお父さんの家にいた頃、コンデンスミルクをたっぷり入れた紅茶を飲みながらお母さんと3人でトランプして、七ならべでいっつも勝てなくて、そういう時に食べるのが工藤パンのケーキだった、白いコーティングがしてあって(ミルク?)中はなんだったんだろう、スポンジじゃなくもっとしっかりした台だったような気がする、具が何にも入ってない凄くシンプルなケーキだったなあ。そういえばあんなケーキはあれ以来見てないぞ。いつもホールで丸ごと買ってくるんだよ、切り売りはしてなかったな、箱に入って丸ごと。

ってなんの話だ。コロンバンのワッフルか。

今ではいろんな味があっていつでも自分でたくさん買えて(たくさん買うなって)、ありがたいのかそうでないのかよくわからんが食べればおいしくて嬉しいことには変わりない。もう一度子供に戻ってあの幸せなお菓子たちを食べてみたいものだと思うけど、あの頃のあの味がいいのよね。あのころだから。んー、ないものねだりは甘美だなあ。

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