トップページ(i) 上の階層(u)

slip into chaos - 日々録(2009年9月11日)

BUCK-TICK FISH TANKer's ONLY 2009 横浜BLITZ

オンリーなのでIDチェックあるしそこそこ押すんだろうなと思いつつ仕事を定時びったりで飛び出して(バクチクのライブに行くって言ったらめちゃめちゃ意外だって言われたお)電車の中で知り合いにメールして状況聞いたら全然押してないでやんの。あうあう。最近優等生よね。困るわこういう時。でもなんとか間に合って会場内のロッカーも取れて18:45頃にドリンク貰って場内へ。ドリンクバーのすぐ前がヒデ側の扉でこれが開いてたんでドリンク待ちつつ中の様子を伺おうとしてたんだが…なんかいつもと雰囲気違う? あんまりざわざわしてない? そそくさと中に入るとライブ映像がちらっと。こないだのNHKホールのかな。で、メンバーひとりひとりのインタビュー映像が。あらまあ。ツアーの感想とか述べちゃって。大したファンサービスだなあ…ってああああ、あっちゃんのヒゲがない。ない。つるーんとない。えらい穏やかな笑顔を湛えてお話されてますわよ奥様。ほんとにこの人のこういう空気は凄いよな…傍にいたらいろんな数値が変わりそうだよな、空気中の微量分子とかさ。血液中の組織とかさ。適当な事言ってますがハートでわかって下さい。ハートと言えばあれだ、衝撃のっつーか納得のっつーか櫻井デザインのアイラブB-TショッキングピンクTシャツ見てくるの忘れた。買わないけど話のタネに見たかった。

インタビューつっても特別な事があるわけじゃなく普段通りの感じで各メンバー話してたんですが、終わり際、もうすぐ始まるライブを待ってるファンに一言みたいなフリでみんなそれぞれ盛り上がってますかとか(これはあっちゃん。ライブ前に盛り上がれってか)楽しんで下さいとかそんな感じの事を言ってたんだけど、映像がヒデに切り替わるや第一声「いらっしゃい」。ヒデ…会場爆笑だよヒデ…これがビッミョーなニヤけ具合だったもんでもう笑わずにいられん。みんなのわくわく感がすべてヒデに持ってかれました。まさかこんな。くっ悔しい、ヒデなんかにっ。そんな感じ。ラストには、冬にDVD出るよみたいなメッセージが横文字で流れて、あーやっぱりね的なムードに。そのあとスクリーンはオフになって、でもステージ手前にぶら下がったままで、その後ろでスタッフの人達がぱたぱたして楽器の音を出したりして、あれーオープニングどうなるのかなーと思いつつゆったりしたBGMを聞きつつ待つ。開演前のBGMも雰囲気変わったよなあ、前はもっとこう緊張感を煽られるようなのが多かった気がしますが。

しばらくして客電落ちてまたスクリーンに映像が。病院の廊下みたいな通路の奥、角を曲がって歩いてきたのはアニイかしら。え。次に出てきたのはユータね。えええ。ひとりひとり奥から手前に歩いてきてカメラを通りすぎて右の方に捌けていく(通路は画面右の方に切れている)。なんなんすかこのBack Street Boysみたいな演出。あんたらアイドルか。つーか誰がアイデア出したか知らんがよくメンバーがやる気になったよなあ、実は言われりゃなんでもやっちゃう人達なのかしら。おもしれー。次いでヒデ、今井と出てきてトリに控えしはあっちゃんだ。これがまー、我等があっちゃんですからね、期待は裏切りませんことよ。まず、右の方から出てきて角を曲がってこっちに向って歩いてくるわけですがこの曲るときがね、直角っすよ。直角。くるって。うんうん、こういうところはきちっと押さえるよね。律儀だよね。で、すったすった歩いてきて真っ直ぐ通りすぎていくのかと思いきや、カメラに向って直進してくる。アップ。アップ。どアップ。画面一面あっちゃん。ぎゃー。おかしくて腹筋がヤバいです櫻井さん。

この時、既にSEが流れてたのかな、ホールの時とは違うやつ。今井さんがブログでアピってたやつだな。スクリーンの上がったステージの下手からメンバーがやってきます、球体ないからあっちゃんも普通に出てきた…うっわー暑苦しい格好。ピュアパッション並の暑苦しさでございます。黒い羽のもふもふをまとって黒いジャケットに濃いエンジ色のブラウス? ジャケット脱いだ時に袖のところがレースで透けてて腕のシルエットが見えてやばかった。身頃がエンジ色だったのかチョッキだったのかよくわからん。メイクきっちり。ヒゲなし。そうだ、さっきのライブ映像で初めてちゃんとヒゲのあっちゃんが動いてるところ見たけど、うん、これはアリだったかも…惜しいことをしたな。でもヒゲなしでも素敵よ。つーかもうダメ。確固たる櫻井敦司が目の前にいる。生きてる。動いてる。そこにいる。たまらん。こちらの位置は最前ブロックの一番後ろのセンター、だもんであっちゃん一直線なわけです。はあああ。格好は暑苦しいけどすっごくびっとしてる。びっ。目線がびっ。指先がびっ。敦司ビーム出てます。

SEが変わるっちゅうことは一曲目も変わるかなと思ってたらキタワア、アンファン。これだー。のっけからぴょんぴょん状態。ああなんだか知らないけどすっげえ気持ちいい。

あとはもうワケワカラン状態で、スズメバチとかメメントとか盛り上がり系を惜しげもなくどかんどかんと繰り出してきて休む間もない。ああもう堪忍して。でも気持ちいい。そんな感じ。

上手袖からおっきい物が運ばれてきて、あーコヨーテかーとわかった。イントロ始まるやいなや客席が大ぱっちんぱっちん大会。あちゃー。そうだよな、みんなホールで訓練されてきたもんな。手拍子するファンはよく訓練されたファンだ。ホントライブはセックスだぜフゥハハハーハァー。でもあっちゃんは動かず。忘れてたのかも知れない。明日やったら笑うよ。でも振り返ってみると殆ど当て振りなかったような。モニタープレイもなかったし。単に忘れてたのかライブハウスの熱気でそれどころじゃなくアッパーになってたのか。いや、そういう舞い上がり方をする人じゃないか。違う舞い上がり方はしていたが。

舞い上がりその1:タンバリン。どの曲か忘れたけどおもむろにタンバリン取り出してシャカシャカやってました。それも結構な間、だった気が。

舞い上がりその2:よじ登り。今回のステージセットはさくさくした鉄骨のやぐら状のものがにょっきにょっきと生えてるくらいであまり装飾的なものはなくてステージ奥にオンリーのロゴが入ったフラッグがかかってたくらいなんだけど、このやぐらの縦の骨に沿って電飾がついててそれが非常に安っぽくていい感じだったんだが。ジョナサンの時だったかなあ、間奏のところであっちゃんが上手にじりーじりーと歩いてって、おやーこれはなにかなーみたいな、すっげえわざとらしい感じで鉄骨を見上げてて、まさかと思ったら手をかけやがった。昇りやがった。すっごくゆっくり、でも止まらずに。んで、あっちゃんが上がるのに合わせるかのように電飾が下から上へとぺかぺか点くの。なんだこれ。どこの場末の見せ物小屋よ。こっちはもう口ぽかーんで物凄く可笑しくてどうにかなりそうなんだけど危なっかしくてハラハラしてそれもそれでどうにかなりそう。間奏終わって歌のパートになってそのまま歌い出す。歌ってる。鉄骨に腕を引っかけて。ああもう早く降りてくれと思ったけど、歌ってる間は手が離せないから降りられないんだよねあっちゃん。ああもう。たまらん。可笑しいけど危ない、危ないけど可笑しい。ひょっとしたら飛び下りるかと思ったらそれはやりませんでした。だよね、初日でそんなことしないよね。ツアー終盤は目が離せないと思います。つーかさ、一体なにがあっちゃんをそうさせたの。いいからそこ座んなさい櫻井くん。なんであんな危ない事したの。面白かったから、いや、何事もなかったからいいけど。

そういえば爪が黒くなかったっつーかぴかぴかだった。色はついてないように見えたけど、透明マニキュアなのか磨きまくったのか、とにかくぴかぴかつるつる。ああ可愛い。リボルバーの時に腕を上に伸ばした、その真っ直ぐさが愛おしい。あああっちゃん。あっちゃん。あっちゃん。水もばしばし撒いてくれて久しぶりにあっちゃん水をいっぱい浴びました。あっちゃんもっとかけて。

片や今井さんはおしぼりを撒いていた。前みたいに手首のスナップ利いてないなあ、ひょれ、ひょれ、って感じ。黒地に細いストライプのジャケットに地味めのシャツだったかな。髪はいえっさ状態でどっから見てもロックの人です。あっちゃんは毛先が緩くウェーブ、ホールの時よりちょっと短め。イントロできゅっと前髪かき上げてびしっといい男振りを見せても歌の一拍目でぶん、と頭を振るもんだからすぐにざんばらになっちゃう。だがそれがいい。何度か今井ちゃんに絡みに行ってたな、今井ちゃんが仕事で忙しい時を狙って行くんだから可愛いよなあ、その後でちゃんとヒデ側にも行くところがまた律儀よのう。そういやあヒデめ、アンコール出てきた時すっげえ笑顔でやんの。何を調子に乗っとるかきみは、ってくらい俺様な感じだった。ヒデのくせにっ。「いらっしゃい」がウケたからって人気があるとか勘違いしないで欲しいもんだわまったく。アンコールの時とあっちゃんが絡みに行った時しか見てないけどな。

セットリストは覚えてないけどとにかくアッパーな選曲だった、メッセージとセレナーデとギャラクシーやんなかったもんね。旧譜からはモンタージュ、リボルバー、極東、キラメキ、地下室(!)、アンコールでEmpty Girl、Just One More Kiss、などなど。キラメキに入る時、今井さんのギターが白鳥の湖になって、あーと思ったらあっちゃんが腕をバレリーナみたいにうなうなっとやり出して。いやいやいや、って声に出して言っちゃったよ。すっごくよかったんだけどね、ステージはね。でもあっちゃんの歌に今井白鳥のメロディーがかぶるとおかしくてたまらんのですわ。笑っちゃってすみません。

地下室もよかったなあ、ライブハウスで聞くの初めてだ多分。すっごいいいわ。悲壮さがない分、なんか違う迫力で迫ってくんのよ。この人達すげえ。そうだよね、だって考えてもご覧なさい、バクチクがここにいてライブやってんだぜ。生で。目の前にメンバーみんないてさ、櫻井敦司が歌ってんのよ、目の前で、びしょびしょになって、ものっすごい真剣に、真っ直ぐこっちに向ってきてんの。こんなんやられちゃこっちだってぼんやりしてらんないっすよ、ガチっすよ。マジで。そういうライブだったなあ。

今日ちょっと感心したのは、ベイビーやんなかったことです。盛り上がり曲の定番みたいになってたけど、それを入れずにこんだけ熱くなれる、つーか今なら何を持ってきても大丈夫なのかも、とすら思うな。ホールで長い間リハーサル積んできたから練習も気合いも十分、なのかも知れないけど、なんかこう、とにかく熱い。あっちゃんのMCも殆どなかったけど、それを気にする風でもなくがっつりステージに集中してやり切ってる感がある。自分が勝手に盛り上がって気持ちよくなっちゃってただけかも知れないけど、あのあっちゃんがここにこうして敢然と立ってる、悲痛じゃない真剣さで立ってる、生きてる、こっちに向ってくる、これが幸せでなくてなんであろう。ああもう。たまらん。バクチクたまらん。ごちそうさまでした。明日もいただきます。

トップページ(i) 上の階層(u)