トップページ(i) 上の階層(u) 前のページ(p) 次のページ(n)

slip into chaos - 日々録(2010年11月)

2010年11月9日(火曜日)

高松広島行ってきました。

容姿端麗

高松ライブの翌日、フェリーで小豆島に渡ったんですが、お目当てだった尾崎放哉記念館が休館日とかもうね。でもなんにもなくていいところだったー。もっと観光地化されてるのかと思ったら全然そんなことない。観光用の施設はあるけどそれ以外はフツーでのんびりしてて路線バスに乗り合う人が空いてる席を教えあったりしててね。いい土地柄だなあ…こんなところで「入れものが無い両手で受ける」なんてうたった放哉はどんな心持ちだったのかねえ。その翌日フェリーで新岡山港へ、そこからバスで岡山、新幹線で広島と、乗り物好きのオイラには嬉しい旅でした。吉増さんの木浦(もっぽ)ビデオを見て無性に「旅に行きてえ」と思い立って、折よくバクチクさんのツアーが発表になってからずっと楽しみにしてたんだ。やっぱりたまには旅に出たくなるよね。好きなバンドのライブと一緒なら尚更さ。

で、岡山行きのバスを待ってる時に休憩所で名前占いなるものを見つけてやってみたんですが。名前は当然「あつし」で。

【対人関係】自分では目立つつもりはないのに、存在感があって皆んなから一目おかれる立場の様です。目上、目下問わず信頼されるでしょう。

【異性問題】容姿端麗、不思議なほどセックスアピールを持っています。異性にはこと欠かないでしょう。現在の相手とも必ずうまく行きます。

…さすがあっちゃん。普通「異性関係」って書いてそうなのにのっけから「異性問題」だもんね。でもうまくいくって。よかったねえあっちゃん。

で、「高松広島行くのに福岡行かないなんてー」の声を振り切り家に帰って来たら…部屋が激しくけもの臭いっていうかそこいらじゅうにねずみの痕跡が…ちょっと空けてた隙に家がネズミーランドになってたでござる…夢と現実の落差パネエ。

2010年11月10日(水曜日)

あっちゃんごめん。オイラ今まであっちゃんのことを見くびっていました。そんな多摩の夜。さっぱり言葉になってない。

2010年11月12日(金曜日)

仕事中にふっと思い出すと顔が完全にニヤけているのがわかるのですが今の時期は乾燥するからマスクしなきゃね。風邪予防にマスクマスク。ツアーが真夏でなくてよかったよ。そんなわけでほろほろ思い出した事を多摩に追記。あっちゃーん。

2010年11月13日(土曜日)

今日はどんなんかなあと栃木に思いを馳せつつ多摩に追記。ほんとにしょうもないことしか思い出さないな。

2010年11月14日(日曜日)

アンドロメダからこんにちは! そんな感じの横須賀だぜベイビー。つってもあっちゃんあっちゃんしかないんだけどな。いつにも増して頭が悪い。

なんか最近とにかくあっちゃんかわいいとしか思えなくなってきてて、前みたいにあーでもないこーでもないといちゃもんつける方向ではなくなってきてる気が。年のせいか。このまま心がきれいになって死ぬんじゃないだろうなオイラ。そのくらいあっちゃんがかわいい。あっちゃんがかわいくてしあわせ。あっちゃんがいるバクチクがあってしあわせ。愛してます。

まーそんなわけですので今日コミティアで買った本まだ一度も開いてません。どっちみち眠れないんです今夜は。ああもうしあわせすぎてこわい。うひひ。

2010年11月15日(月曜日)

横須賀にえっれえしょうもない追記。みなさんの反応があまりにもおんなじだったもんでつい。

2010年11月16日(火曜日)

また追記ですよ横須賀。誰か止めて。

急に寒くなってきちゃって毎晩震えて寝てるわけですがこう寒くなってくるとねずみも大変みたいでね。ごましおの瓶にまでかじりついてる痕跡があって、ひもじいんだろうなあと思う…思うけど夜中に走り回るのとか壁の中でがさごそやるのとか本当にやめてほしいの。電気系統やられたらおしまいですもん。耳栓して寝ればいいんだけどそれもなあ…実は階下の住人がうるさくて耳栓して寝た事があったんだけど、翌朝ゴミ出しに外に出たらなんか様子がおかしくて、あれっと思ったら向かいに建ってたアパートがなくなってるの。周りは水浸しだし残った柱は真っ黒焦げだしどう見ても全焼です。こんな目の前の火事にも気がつかないなんて科学の耳栓ぱねえと思いましたがそれ以来ちょっと使うのに躊躇するっていうね。下手すりゃ逃げおくれて死んでるんだもんなあ。人生綱渡りだ。つーかほんとねずみどうしよう。

2010年11月18日(木曜日)

あっちゃんについてつらつら考える。

今回のアルバムの中で印象的なのが『夢幻』の歌詞で、あっちゃん詞特有の浮遊感、肉体的にも精神的にもゆらめいてる感じがあるなあと。こっち側とあっち側を行き来してる感じ。「手を振る」「あなた」は向こう側の人だよね、以前吉増さんに教えていただいたパウル・ツェランの詩の一節、”僕のやさしい母は入って来れない。”を思い起こす。あっちゃんの浮遊感は人称の揺れからも感じる、僕、俺、あなた、お前、ヤツ、等々。それらがみんなあっちゃんの中や周りでささやき合っていて。そんなあっちゃんをこっち側に繋ぎ止めているのがセックスなのかなと思ってたけれど今は違ってきてるのかも。「全てが在る これが愛か」というところに。そんな今のあっちゃんが好き。

2010年11月21日(日曜日)

ああもうなんか特別な夜になったよあっちゃん。このしあわせはあっちゃんたちがくれたんだよわかってんのかいあっちゃん。そんな千葉なんだぜ。

2010年11月23日(火曜日)

おみやげのタオル 画伯イラスト 画伯ポエム

新宿ロフトプラスワンに行ってきました。題して「地デジカもびっくり! 地上波進出記念『三峯徹トークライブ 〜凱旋〜』」。今日はバクチクさんが高崎でライブなんだが予算的に苦しいのでパスしてたところにこちらのイベントが決まったのでよし行くかと。去年のイベントで「5年後に25周年イベントやりましょう」と言ってたのがまさかの1年後開催、場所もネイキッドロフトからロフトプラスワンにグレードアップしての凱旋です。3部構成で、先日のタモリ倶楽部の話題あたりからゆるゆると入っていったんですが、思わぬテレビ事情の裏側に唸ってしまいました。タモリ倶楽部に出演した浦嶋さんたちは交通費もなしの完全ノーギャラで三峯さんには5000円の図書カードが贈られたとか(エロマンガに使ったそうです)、タモリさんがアコムのCMに出た経緯とか(元々スポンサーなしで制作してた番組だったのが昨今の状況から色々苦しくなってきてスポンサーを募ったところアコムがついてくれたのでタモリさんがCM出演することになったらしい)。番組中で端折られた三峯年表の詳細解説も面白かったんだけどとにかく強烈だったのが2部で披露された三峯さんの自宅映像。今回はご本人にカメラを持たせて撮ってきてもらうという趣向だったんですがこれがまあ。企画立案者の浦嶋さんは「10分くらい撮ってくれれば5分から7分程度に編集して流すから」と言ったそうなんですが三峯さんが撮ってきたのはなんと40分、それを20分に短縮しての上映(BGMは当然これ)。何をそんなに撮っていたかというと引き出しの中にあった同人誌原稿を1枚1枚映しながらコメントするというすごさ。これは、既に完売してるものだからみんなに見せようと思った三峯さんの気遣いですかね。画材の詳細な解説や所蔵本の説明など、終始画面が寄りまくりの接写に次ぐ接写でえらいおかしかったんですが、文字通り足の踏み場も寝るところもないような部屋で思わず親近感が沸きましたことよ。天井近くまで積まれたエロマンガ雑誌の山。地震が来たら危ないよ三峯さん。でもごちゃごちゃはしてないんだよな、物がいっぱいなだけで区分けはされてるの。そのあたりはかなり几帳面だ。フ○イブスター物語は実はあんまり好きじゃないとの爆弾発言も飛び出すなど果てしなく濃厚な時間でした。3部ではまたゆるゆるしたお話や質問コーナーにプレゼントジャンケン大会などがあり、最後に今後の抱負などが披露されたのですが(個人的には出演者の方の企画の「負けた勝負下着品評会」というのが非常に気になります)、三峯さんから物凄い発表があって。まだオフレコとのことで正式に決まったらそのうち告知されると思いますが…なんかもうとことんわけのわからなさすぎる企画で何がどうなるんだか見当もつかない。こういう仕事できたら楽しいだろうなあ。すっげえ楽しみです。あと、例の「エロ漫の星」コミックスの帯も書かれるそうな。さすがだ。イベント終了後、出口に向かう参加者をずっとお見送りされてたので軽くご挨拶。こないだのコミティアでは「サンクリ来なかったから心配しましたよー」と言われちゃって恐縮したので今日はちゃんと。いつもご丁寧にありがとうございます。そういえば今日は女性が多かったような。登場の時に花も贈られていたしなあ。いろんな意味でモテ期だ三峯さん。凄まじいこだわりと気遣いの同居してる御方だよなあ…イベントを昼間にやるのは遠方の人も日帰りできるようにとの配慮だそうな。そのお人柄がこれだけ多くの人に指示される理由ですよね。これからもお体に気をつけて”お仕事”に励まれますように。

と、ちびっと千葉に追記。今日はどうだったかな。

2010年11月28日(日曜日)

声優の速水奨さんのニュースを見てあっちゃんのことを考えていた。なんでもあっちゃんに結びつけてしまうのはオイラの悪いくせなんだが、いろんな意味で他人事じゃないなと思って。

東京・江戸川の小学校包丁郵送:声優の自宅にも 容疑者、脅迫で再逮捕へ - 毎日jp(毎日新聞)

 小学校に包丁を送りつけたとして威力業務妨害容疑で逮捕された無職、小西真弓容疑者(46)が警視庁捜査1課の調べに「声優の速水奨(はやみしょう)さんの自宅にも包丁を送りつけた」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。捜査1課は26日にも、速水さんへの脅迫容疑で再逮捕する方針。

 捜査関係者によると、小西容疑者は今年3月下旬、包丁入りの封筒を東京都江戸川区の速水さん宅に郵送し、脅迫した疑いが持たれている。

 小西容疑者はアニメ好きで、速水さんのファンクラブの会員だという。

 速水さんの自宅や所属事務所には約4年前から、「(速水さんの)ショーを中止しろ」「不幸になるぞ」と書かれた脅迫文や刃物が計数十回送りつけられており、捜査1課が関連を調べていた。

「振り向いてくれない」と人気声優宅に包丁 : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 声優の速水奨(しょう)さん宅に包丁を送りつけたとして、警視庁は28日、神奈川県藤沢市藤沢、無職小西真弓被告(46)を脅迫容疑で再逮捕した。

 発表によると、小西被告は今年3月下旬、猫のぬいぐるみに刺した文化包丁を東京都江戸川区の速水さん宅に住む20歳代の長男に送り、脅迫した疑い。小西被告は速水さんのファンクラブの会員で、「速水さんが振り向いてくれない悔しさから送った」と容疑を認めているという。

関連の2chスレを見て驚いたのが「ファンなのになぜ危害を加えるのかわからん」といった書き込みが案外多い事で、ああ、普通の人にはこういう感情ってわからないのかなーと、改めて自分のいるところが普通じゃないのかもと思い知った次第で。バクチクというかあっちゃんの詞を聞きなれてると「殺したいほど愛している」とかそんなんざらに出てくるし(自己愛的なものがあるのは置いておくとして)、尊敬や憧れや愛情の対象へのアンビバレントな感情ってのは古来から知られてるもんだと思ってたのですが、案外理解されにくいもんなのかと。それを理解して受け入れろと言ってるわけではなくてね。好きすぎておかしくなるというのは男女間ではよくあるのだけどね。どのみち正気ではないんですが。

あっちゃんも長年やってていろんな脅威にさらされてきてるのだろうと思う。実際、かなり危ない人の話も聞いた事があるしそういう人と接した事もあって、こんなの正面からくらったら凹むどころではすまない的な異常さ加減だったりして、あっちゃん大変だろうなあと思う反面、この人かなり精神的にタフだよなと思ったりもする。でもいい意味で鈍感だからこそここまでやってきたというか、そうでなければやってらんないだろうなとも思う。その鈍感さはあの天然さに通じてるんだから…実にあっちゃんというのは各所でバランスの取れている存在なんだとしみじみ思うな。

何はともあれファンという存在が毒になってはいけないよね。素晴しい人がいてそれに惜しみなく声援を送って更に素晴しいものが生まれて、っていうスパイラルになればいいと思う。今はまさに蜜月状態でライブ行くたびあまりにも多幸感に包まれてしまって幸せすぎてどうにかなっちゃいそうなんだけど、メンバーみんな元気でバンドがずっと続いててライブが楽しくて、って、こんな幸せな事ないよな。ずっとずっとそうあって欲しい。

昨夜は新宿の朝日カルチャーセンターで吉増さんの講座、これがまた。毎回見る度にすんごいことになってるんだが今回また新たな局面を迎えた気がする。これまでよりもより映像的というか。エロスも増しているし。リンゴの歌とかくちづけだとか漆だとか何かにつけてあっちゃんが思い起こされたり、ズームじゃなくカメラが寄っていく様はこないだの三峯さんみたいだったしでもう頭の中いっぱいいっぱいでした。あっちゃん、自分が見る夢だか頭の中を漆に例えたことがあったよね。でもって漆は樹皮を傷つけて樹液をとるから恋の木と呼ばれるとか。はうはう。その傷に吉増さんが唇を寄せるんだぜ。それに蟻塚。間引き。楢山節考。これまでよりも歌や声に肉薄していってまた両手離し走行もしてたりがんがん突っ走っておいでです。赤いリンゴにくちびる寄せて、ってまんまくちづけのPVだったわね。はー。何もかもがエロスで向こう側に通じてる感じだ。また大友良英さんともやってほしいな、大友さんの音も好きだ。

ねずみ、まだいるみたい。数日気配がなかったのでいなくなったかなーと微かな希望を抱いてたんだが昨夜壁からがさごそ聞こえてきて「壁の中にいる」とどこのウィザードリイかっつうフレーズが頭に浮かびました。どうにもならんなこりゃ。

2010年11月30日(火曜日)

12月のマンスリーにデズデモーナが出てくるんですがこれは板東玉三郎さんです。ネットで検索したところ玉三郎さんが出演したオセローの上演は1977年(昭和52年)、テレビ中継で見たのでした。

母や祖母が玉三郎さんというか歌舞伎好きだったのでちょくちょくテレビ中継を見てた気がするんですが、このオセローのワンシーンは妙に印象に残ってる…玉三郎さん扮するデズデモーナが髪を梳きながら歌う柳の歌がずっと耳元に。それがこないだの吉増さんの講座の最中になぜかぐっと浮かび上がってきて。あと、鳴神も記憶に残ってるな、雲の絶間姫、子供心に「これはなんかアレだな」と思ったものでした。

玉三郎さんも幽玄の世界を体現できる人だよなあ。自分の中では将棋の羽生善治さんとイメージが重なってます。全然違うはずなんだけども。こういう自分フィルタを時々思い起こして遊ぶのは楽しいな。それがうまく昇華してくれるといいんだが。ノーないものねだり。精進精進。

トップページ(i) 上の階層(u) 前のページ(p) 次のページ(n)