ほんの少し前までわたしは「自分なんていつ死んでもいい、この世界もいつ無くなってしまっても構わない」と思っていました。
自然を破壊してきたことの罪を人間が償うのは当然のことだと思っていたし、人間が増え過ぎている今の世界のバランスを取り戻すためには全てをいったん白紙にもどしてやり直すしかないだろうなんて、虚無的な考えを持っていました。
それが、最近ではまったく変わってしまった。
好きなものがたくさんできて、それを通じてたくさんの人達と知り合うことが出来た今では、自分が生まれてきたこと、今生きていることにとても感謝しているし、全てのことを失いたくないと思っている。
物事にははじめがあって終わりがある、それは百も承知。今が永遠に続くとは思わないけれども、もし、明日この世界が無くなってしまうとしたら? そんなこと考えたくもない。わたしの大好きな人達がみんないなくなってしまうなんて。
とてもちぐはぐで、いやなことも醜いこともたくさんあるけれど、わたしが生きている今のこの世界がわたしにとっての全てなのだから。
”自分を表現する”ということを始めて、自分の起こすアクションが誰かに何かしらの影響を与えていることを知ってからはますます”欲”が出てきて、常に考えが前向きになってきています。
それは単にわたしのわがままであるのかも知れません。でも、気付いてしまった以上、無視することはできないのです。
これからは、自分が好きなもののためにもっとわがままになろう。自分に出来ることは、出来る範囲でなんでもやってみよう。
すべてはわたしが愛する、大切なもののために。
そんなことを思うこの年の幕開けです。
(1999.01.03)