2006年11月22日

moonriders the movie「Passion Maniacs マニアの受難」

moonriders the movie「Passion Maniacs マニアの受難」Official Site

ムーンライダーズの30年、日本のロックの30年
バンドと音楽をめぐるPASSIONのものがたり

ロックバンド・ムーンライダーズの30年の軌跡と現在を、独自の視点で追った意欲作。 記念ライブで豪華なゲスト陣の歌う名曲の数々、30年の歴史を辿る中で、図らずも明らかになる「同床異夢」の現実…。あまたあるバンド・ヒストリー・ムービーとは一線を画す、バンド・ドキュメンタリーの決定版!

というわけで、どういうわけかムーンライダーズの映画ができてしまったという。こりゃあ見ないわけにはいかないぞと思っていたら、「ブロガー記者をマスコミ試写会へご招待!」という企画を発見。

「PASSION MANIACS マニアの受難」のマスコミ試写会に、ブロガー記者として10名様をご招待いたします。一足早くこの映画を体験して、ぜひあなたのブログでレビューしてください!

試写会実施日
2006年11月21日(火)18:00会場 18:30開映
試写会場
アウラ・スクリーニングルーム(南青山)
港区南青山3-14-17 B1-B/東京メトロ表参道駅より徒歩3分
応募資格
個人で映画または音楽の話題を扱うブログサイトを運営されている方。
試写をご覧になったあと、映画初日(12月16日)までに、お申し込み時に登録したブログで、レビューを書いてくださる方。

口が裂けても自分の事を「ブロガー」だなんて言えやしないが、ここもいちおうブログの体裁ではあるし、何より映画が見たい一心で申し込んだら当選してしまった。こりゃ一大事である。ひょっとして応募者全員当選状態だったんじゃないのか。

それはさておき、まずはこの場を借りまして、試写を拝見させて頂けた事に御礼申し上げます。

で。

ムーンライダーズについては、知ってる人は知っている、知らない人は全然知らない、そのどちらかでしかないようなバンドであろう。何せ、誰もが知るような特筆すべきヒットもなく、30年とプレスキットに書かれてしまうようなバンドなのだ。ざっとした概略はWikipediaあたりを見て貰えば良いと思う(ここでもポップスにいち早くシンセサイザーを使用してニューウェーブムーブメントを取り入れるなど、早すぎた音楽性のためか、爆発的なヒットは無いと書かれている)。

現メンバー

  • 鈴木慶一(すずきけいいち) - ボーカル、ギター
  • 岡田徹(おかだとおる) - キーボード、コーラス
  • 武川雅寛(たけかわまさひろ) - ヴァイオリン、トランペット、コーラス
  • 白井良明(しらいりょうめい) - ギター、シタール、ギタギドラ、コーラス
  • かしぶち哲郎(かしぶちてつろう) - ドラム、コーラス ※初期は「橿淵哲郎」名義
  • 鈴木博文(すずきひろぶみ) - ベース、ギター、コーラス ※慶一の実弟

そのムーンライダーズがデビュー30年という事で記念アイテムも続々リリース、4月30日には「Vintage Moon Festival」と銘打った30周年記念ライヴを敢行、これがまたムーンライダーズゆかりのゲストを続々とフィーチャーしてムーンライダーズ自身はそのバックを務めるといった趣向で、実にムーンライダーズらしいイベントであった、らしい(行けませんでした)。そして今回、その時の映像を含む映画が公開される運びとなったわけである。

既にサウンドトラック『moonriders the movie「マニアの受難」Original Sound Track』(Amazon@TOWER.JP)が先行リリースされているが敢えてそれは聞かずに試写に臨んだ。映画に関する情報もなるべく見ずに、とにかく余計な先入観なしで見たかったのだ。

今、見終わったばかりの率直な感想は「とても映画然とした映画だな」という事。いわゆる音楽映画とかドキュメンタリー映画のイメージとは全然違うし、前述の野音の模様もフルに収録されているわけではない。メンバー自身や関連する人々のインタビューと様々な映像が機を織るようにして、ムーンライダーズというバンドの姿やそれを取り巻く時代、あらゆる方向から見た音楽というものを浮き上がらせていく。

Passionイコール受難であり情熱。何かを作ろうとする情熱と、それがあってこその受難。音楽に限らず、創造の道に一歩足を踏み入れると誰もがそれを経験する。情熱が失われたり受難に耐えられなくなってそこから立ち去る者も多い中で、バンドとして30年活動を続けてきたメンバーやそれに関わってきた人達の語る言葉や奏でる音はどれもが大変な重みを持って聞く側に届く。それは単に30年という月日の長さだけではなく、結果的に日本の音楽そのものを根底から支えてきた底力のようなものと、何より「音楽が好きだからやっている」という姿勢が生み出すものなのだろう。

そういう、各人の音楽への真摯な姿勢がストレートに感じられるのは、監督自身が音楽に対して並々ならぬ愛情を持っているからこそ、なのだろうと思う。この映画を100分という尺に収めた事からもそれが窺い知れる。インタビューにしろライブ映像にしろ、詰め込もうと思えばもっともっといくらでも押し込めるところを敢えて100分に抑えた、だからこそこの作品は単なるファンムービーでもバンドドキュメントでもなくれっきとした映画として成り立っているのではないか、そういった意味で「映画然とした映画」と感じたのであろう。

もちろん、映画的な手法も駆使されているのだが、全てはムーンライダーズを含め音楽や創造的なもの全般に対するリスペクトあってこそなのだろうなと、画面全体からそんな空気を感じた。

この作品は2006年12月16日(土)から2007年1月12日(金)までテアトル新宿にてレイトショー公開の予定。仕事帰りに、遊びがてらに、あるいは家事を片づけて、ムーンライダーズファンはもちろんの事、音楽をやっている人、これから音楽に携わろうとしている人、音楽が好きな全ての人に見てもらいたい。

個人的には、幸宏さんが慶一さんの歌詞について語る部分が非常にツボだったので機会を見つけてもう一度見に行こうかと思う。

スタッフ


監督・プロデューサー:白井康彦 / 撮影監督:藤原秀夫 / ラインプロデューサー:磯野耕三 / VE&録音:鈴木裕 / 制作助手:石川満 / ヘアメイク:加藤緑、上原幸子 / 録音:楠本淳一郎 / 録音助手:瀧澤大介 / MIX エンジニア:笹原与志一 / MA エンジニア:目黒達朗 / アーティスト・マネージメント:野田美佐子、重野彩加

<宣伝スタッフ>
宣伝:田中久美、関根圭 / ART DIRECTOR:宮川一郎 / DRAWING:福津宜人

2006年4月30日:日比谷野外音楽堂ライブ収録スタッフ


<撮影クルー>
助監督:石谷岳寛 / 撮影:長谷隆、田中敏和、岩佐健史、松山靖史、杉山隆彦、左近猛 / 撮影助手:池田寛樹、小松由弥、山本明美、亀井夕貴、佐野清人 / 撮影技術T.D.:長谷川伸 / 撮影技術:小坂彰宏 / 特殊機材:桝井正美、金子聡、清井俊樹、阿部真吾

<舞台運営>
舞台監督 :佐藤雅彦、ルイ・サイトウ、平川敬二 / 音響:吉永泰久、田代尚樹、太田亨 / 照明:横山和宏 / 楽器:金子幸文、山崎哲也、中島和春 / 大道具:石原隆 / スーパーバイザー:笹川章光 / 運営:近藤敦司 / 舞台制作:永田純、根津裕 / 録音:加藤晴美、天野羽津美

2006年4月15日:新宿LOFT


<舞台運営>
舞台制作 :宮下龍一、野田美佐子 / ステージ統括:笹川章光 / 舞台監督:奈良脇康弘 / 音響 :田代尚樹、太田亨 / 楽器:金子幸文、山崎哲也 / 録音:加藤晴美

B・Y・G Additional Crew


撮影:矢内浩一 / 撮影助手:野田和宣 / PA&録音:翁長良行 / B・Y・G:山口英行

ENDING Additional Crew


照明:齋藤卓 / 照明助手:高橋みづき、坂本真章 / 撮影技術:渡部仁史 / 撮影助手:東風智誠 / Recording&Mix Engineer:松田正博 / 録音助手:平岡洋平

アーカイヴ


資料写真:桑本正士
資料提供:ムーンライダーズ・ディヴィジョン、東芝EMI、日本クラウン、ベルウッドレコード、ローランド、URC Records
アーカイブ映像:ポニーキャニオン、tvk、鈴木慶一


テクニカル・アドバイザー:奥山恭男
技術協力:Panasonic Digital Soft Lab


製作・配給・宣伝:メディアクラフト   宣伝:ミラクルヴォイス
製作協力 :ムーンライダーズ・ディヴィジョン
(2006/日本映画/100min/ハイビジョン) (C) 2006 メディアクラフト

参考サイト:

2006年11月22日 01:37 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]