2012年05月28日

天秤と魚

覚悟はいいか。←特定のクラスタに向けた警告

先日、ニコニコ生放送のBUCK-TICK特番"SATURDAY NIGHT B-T SPECIAL「Climax Together」"内で初お披露目された「MISS TAKE 〜 僕はミス・テイク 〜」のPVについてなんですが。

女の人の手に何か描かれていますね。

お手手

左手の方はお魚かなー、右手は通貨記号っぽいけどなんだろなーくらいであまり気にしてませんでした、とにかく曲に気持ちが持ってかれて。

で、今朝になってメールがきまして、あの記号について調べた人がいたそうで。やはり£(ポンド)ではあったようなんですが、そこに。驚愕の事実が。

覚悟はいいか。←最終警告

古代ローマではこの単位を天秤の意味の「リブラ(libra)」と呼んでおり、これがポンドを表す記号“lb”の由来である。また、通貨の単位のポンドの略号“£”もlibraに由来する。

天秤と魚

わかる人だけわかればいいです。銀婚式おめでとう。

2012年05月28日 22:05 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2010年09月11日

総務省地デジコールセンターの地デジ煽りがうざいうざいうざい

最近テレビ見てると早く地デジ対策しろというテロップが画面の上下に出ずっぱりである。うざい。まったくもってうざい。こんなんしてたらあまりのうざさにテレビ見る気なくなるわ。見て欲しいのか見せたくないのかどっちだ。

そもそもあの文句がおかしい。「地デジへの対応をお早めにお願いします」今アナログ見てる人全員が地デジに移行する義務があるとでも言いたげなこの口ぶり。そうじゃねえだろ。地デジへの対応「は」お早めにお願いします、だろ?

そういう気遣いがないから嫌われんだよ地デジ。人の話も聞かねえで勝手にアナログ停派決めやがって。来年の夏アニメによっぽどのキラーコンテンツ持ってこないとテレビのために金かけようなんて気にならんぞ(そこかい)。

2010年09月11日 22:36 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2010年07月23日

占いサイトすげえ

筋トレっちゅう占いサイトがあるんですがここが時々物凄い。

占いとか、そんなちいさなものに気を取られるような時間ではないと思うのです。

えええええええええ。いいんですかそんなこと言って。でもこんなふうに言われると逆に信用度増すような。でもでもこれを信じるってことは占いなんか気にしないってことで。あれー。

恐れるものなど何もなくて
ただ、天地があって、
人はそこに、奇跡的に生き残っているわけです。
その時間を身体いっぱいに味わって、費やして、
向日葵がこころのかぎりに空に向かって伸びるように、
天地を断ち割って自分の命を生かすような、そんな時期だと思います。

なにはともあれキュアサンシャインですね、わかります。

2010年07月23日 21:52 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2010年05月09日

ビバノンノン

ニュースで動物園の話題なんてやってると平和だなーと和んでしまいますがところどころに落とし穴(?)があるので油断できません。

アメリカビーバーに赤ちゃん誕生(鳥羽水族館)

 4月25日、アメリカビーバーに待望の赤ちゃんが誕生しました。鳥羽水族館での誕生は初めて。そのかわいらしさはゴールデンウィークの人気者になりそうです。

ほー。ビーバーの赤ちゃんねー。このあと、赤ちゃんの様子とか出産に至るまでの経緯なんかが解説されてるんですが問題はその次。

父:ビバ(鳥羽水族館入館日:2008年7月18日)
  2007年5月23日生まれ(みさき公園生まれ・大阪府)2歳11ヶ月
   体重:17s       体長:100p

母:ノンノン(鳥羽水族館入館日:2008年7月28日)
  2006年6月12日生まれ(マリンピア松島水族館生まれ・宮城県)3歳10ヶ月
   体重:20s(推定)   体長:100p

ビーバーの名前がビバとノンノンて。なんだこの脱力感は。子供の名前はどうするんだろうなあ。

2010年05月09日 23:49 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2010年04月25日

はじめてのふくやまけいこ

本屋さんに行ったらふくやまけいこさんの新刊が出てました。

名前は随分前から見てるんだけど読んだことないなーと思いつつ手に取るとペーパーがついてまして。

グラニュー島とカリンちゃん

かわいい…。あまりのかわいさに買ってしまったのですがこれがちょっとびっくり。結構昔に発表された作品の初単行本化だそうですが、お話の内容が色々と今っぽい。

まずは「グラニュー島!大冒険」。校外授業で遺跡探検にやってきたあんずちゃん、こっそり持ってきたお菓子が偶然遺跡の口の中に入ると突然まばゆい光が。そして、

光に包まれるあんずちゃん着ぐるみに包まれるあんずちゃん

かわええ…つーかこりゃキルミンじゃないすか。この後、伝説の着ぐるみを狙う海賊が現れてあんずちゃん達の大冒険が始まるわけですが、巨大イカとか出てくるあたりパイレーツ・オブ・カリビアンぽくもある。

続く「やっタネ!カリンちゃん」はというと、りんごちゃんのお父さんから送られてきたお人形が実はお花の妖精カリンちゃんで、人間の涙が大好物なモグモグ人をやっつけるぞ、という感じなのですが、

ハートシードが生まれます

ハートシードすなわちこころの種、ハートキャッチプリキュアじゃありませんか。カリンちゃんは直情径行元気型、りんごちゃんは正義感の強い優しい心の持ち主と、キャラ設定も似てなくもない。

10年も前のマンガだけど今読んでも面白いしとにかく絵柄がかわいいしでめちゃめちゃハートウォーミングな気分になる一冊でございます。 あと、読んでびっくりしたのがふくやまさんの絵の上手さ。キャラクターはとにかくかわいいんですが表情もとっても豊か、そして大人がしっかり大人なんですわ。

うさぎの不調に心を痛める山桃さんナースに変身した山桃さん

ぐっとくるなー。かわいいだけの絵を描く人は結構いますけど、画力がありつつかわいい絵ってのはなかなかないような気がする。お話も浅はかでなくちゃんとしているし、こういうマンガを読んで育つと見る目が養えるような気がしますね。姪っ子にも読ませようかなー。

2010年04月25日 18:01 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2009年10月11日

スーライムパンツ

スーっとするライムのパンツかと思ったがそうではなく。

cis41−ぽよよ〜ん!スーライムパンツ (#45851)

限りなくアレっぽいけどライセンス品じゃないみたい。だからスーライムなのか。

「綿ストレッチな素材で履き心地も爽やか」と書いてるが素材は「ポリエステル80% ポリウレタン20%」らしい。うーむ。

誰かに贈りてえ…

2009年10月11日 10:22 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2009年06月21日

逆エスパー

うちの職場のリーダーがちょっと困った人である。「どう考えても無理」という強烈なスケジュールで事前準備も何もなしでろくに指示も出さずなし崩しに仕事をやり始め、それがスケジュール通りいかないと1日のうちに何度でもスケジュールを組み直しその都度言ってることが変わってきてチームは大混乱でもう踊るしかないという状況。口ぐせは「なんでわかんないの」「なんでできないの」「このくらいみんな知ってると思ってた」。

一体どういう行動原理で動いているのか常々疑問に思っていたのだが、モッチー梅田を巡るドタバタを見てなんとなくわかった気がしてきた。

梅田望夫氏、今度は「日本にはオープンソースの動きは根付いていない」と発言してOSS開発者にキレられる - スラッシュドット・ジャパン

先日、「日本のWebは残念」との発言をして物議を醸した梅田望夫氏が、今度は「日本にはオープンソースの動きは根付いていない」と発言した。

それに対し、Seasarプロジェクトでの活動で知られるひがやすを氏が「梅田望夫にオープンソースを語るなとガツンと申し上げたい」というブログエントリを書いたところ、今度は梅田氏がそのブログのコメントにて「恣意的な引用だ」とクレームを付けた。さらにそのクレームを受けてひが氏がブログエントリを修正/追記したところ、今度は梅田氏は「改ざんだ」とまた文句を言う事態になっている。

ブログのコメント欄にて、梅田氏は「ソフトウェアの話はしていない、オープンソース的な動きの話だ」と主張しているのだが、タレコミ子が元記事を読んだ限りでは、どう読んでも「オープンソースの動きは根付いていない」と主張しているようにしか読めない。

なお、梅田氏は以前にもオープンソースに対して誤った発言をしていたことが指摘されている。この問題は様々な方面に波紋(?)を及ぼしており、 で言及され始めているようだ。

梅田氏の本はウェブ進化論しか読んだ事がないんですが、読んでものすごくもやもやした気分になったものです。なんかすっげえ宗教の人が目をひらひらさせながら話してるのを聞いちゃったみたいな。この人どういう育ち方したんだろなっていうね。Wikipedia見たら「慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学の工学部を卒業後、東京大学大学院情報科学修士課程修了する」とあって(ノ∀`)アチャーと思いました。そんでもってシリコンバレーであんな文章書いてんだよね。こりゃダメだわ。恐らく世の中の上澄みしか見ずに生きてきたんだろうなと一方的に解釈しちゃうけど、そうさせちゃうにおいがこの人の文章のそこかしこから漂ってくるんだわ。先に掲げたエントリの中にあった「目からうろこが何枚も落ちた オープンソースの“人間的本質”」って文章も凄くてね。

web kikaku

 世界中に知的レベルの高い人々は本当にたくさんいるが、その大半は自分で問題設定することができない。プログラマーの世界で言えば、プログラミングは好きだが何のプログラムを書けばいいかわからないという人が世界中に溢れている。

そういうのを世の中では役立たずと言わないか。オイラの基準ではバカだ。バカというのは想像力のない人間のことだ。ここで言う知的レベルが何の事かはわからないが、どんな技術があったとしても生かす事ができなかったら意味なくね? 1スジ2ピカ3イキだろjk。こういうことを当たり前のように言っちゃう人なんだよな。

とまあ、この人のいろいろな文章を読むにつけとても良くない気分になってくるわけですが、オープンソースに関する一連の発言を見てると、おそらくこの人は「文章を書けば自分の言いたい事がみんなに伝わるだろう」と思ってるんじゃないかと思うのね。それも「自分の言わんとしている事は知的レベルが高くて普通以下の人にはそのままではわからないだろうから敢えてわかりやすそうな表現を用いるけど、それを読めば自分が書かなかった事も自然とみんなに伝わっているに違いない」という独自解釈付きで。「オープンソース的」と書けばみんなが雰囲気で「あーはいはい」と思ってくれる。だって自分はずっとその事について考えてきたんだから。って、無理だよそんなの。うちらエスパーじゃねえし。

(おまけに自分の言った事について突っ込まれると、物事の本質的ではない部分でやれ恣意的な引用だとかやれ改竄だとか言って騒ぐ。このあたりも無駄にエスパーぽいな。ヤンデレ寄りのツンデレかも知れんが)

と考えたところで、件のリーダーもこうなんじゃないかなと思えばなんか納得がいく。きっとあの人はチームみんながエスパーだと思っているんだ。そうじゃなきゃあんな常軌を逸したスケジュール組んでパターンごとに違う処理しなきゃいけない仕事をバラバラに配っていきなり始め出したりなんかしないよな、うん。

このリーダーや梅田氏に限らず、こういう逆エスパーの人って最近やたら増えてるような気がするわね。もっとちゃんと声出して行こうぜー。

2009年06月21日 01:14 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2009年05月19日

「学生に読んでほしい本」学生編・教員編

学生が選ぶ、読むべき本 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 「大学生に読んでほしい本」を、大学の文芸サークルに所属する学生らが選ぶ「大学読書人大賞」の最終選考会が5日、東京・上野で開かれ、大賞に舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』(講談社文庫)を選んだ。昨年に続く2回目の開催だが、この日、舞台に立った学生に共通していたのは、「今を生きる人間としてどんな本を読むべきか」という深い問いだった。

深い問い…。

本の推薦から、推薦文(評論)を書くまでのすべてがサークル単位で行われるとあって、学生らは議論を繰り返しながら、自分たちの推す1冊を決めていく。最終候補を『好き好き…』、『告白』、犬村小六『とある飛空士への追憶』、宇野常寛『ゼロ年代の想像力』、田中ロミオ『AURA』、東野圭吾『容疑者Xの献身』の6作に絞って開いたこの日の選考会も、中心は参加34サークルから選ばれた6サークルの代表者による討議だった。

どれも読んだ事ないのでそれについてどうこうは言えない。が、

時々、頭でっかちで青臭くもあったが、なぜこの本が大切なのかという思いが強く伝わってきた。

限られた人達によるプレゼン大会の結果ってことか。そんならプレゼンした文芸部員に賞をあげればいいのにね。

で、これ読んで思い出したのが東京大学出版会が発行しているUPという雑誌。講談社の「本」とか角川書店の「本の旅人」みたいな、出版社が発行するPR誌みたいな位置づけになるのかしら。このUPの4月号に「東大教師が新入生にすすめる本」というアンケートが載ってて、これが結構面白いのですわ。webで全文が紹介されているのですが、イントロはこんな感じです。

トピックス ≫ 「UP」4月号特集「東大教師が新入生にすすめる本」:東京大学出版会

 このアンケートの特集は,大学の新入生のみなさんに贈るブックガイドです.1988年以来,今年で22回目を迎えます.今回も含め,すでにご登場いただいた教師数は延べ533名に及んでいます.

 左に掲げる設問の(1)は先生方のご専門にかぎることなく自由に,(2)は新入生が専攻を選ぶときのヒントになる本,その専門分野へのイントロダクションになる本,その分野の研究の奥行きを垣間見せてくれるような本についてお書きいただきました.

 新入生のみなさんの読書プランの一助となれば幸いです.

(1)私の読書から──印象に残っている本
(2)これだけは読んでおこう──研究者の立場から
(3)私がすすめる東京大学出版会の本
(4)私の著書

というテーマで総勢18名の先生方がそれぞれお薦めの本について語っておいでです。ちょっと見てみますと、

遠藤利彦(教育学研究科・教育学部准教授/発達心理学)

(1) 『萱草に寄す』立原道造/『立原道造詩集』杉浦明平編(岩波文庫,1988)
 立原道造は24歳で夭逝した四季派の詩人です.大学に入って間もない頃,まだ何も先が見えず所在なくしていた時に,この詩集と出会いました.人に好きな詩人はと問われ,立原道造と答えるのは少し気恥ずかしい年になってしまいましたが,今でも時折,その甘美な音楽のような詩の一節がふと口をついて出ることがあります.東大弥生門近くにこの詩人の記念館があります.
(2) 『妻を帽子とまちがえた男』オリバー・サックス/高見幸郎・金沢泰子訳(晶文社,1992)
 様々な脳神経の病理を扱った科学的なエッセイですが,単に心や脳の不思議ということを超えて,人間という存在の重みを改めて知ることができるはずです.

うわおう。トップバッターの1冊目で立原道造。なんだか瑞々しい。次いで紹介されている本はタイトルが面白そうだなー。

小屋口剛博(地震研究所教授/火山学)

 読書からは,知識だけではなく,その本を書いた著者の経験や考え方に根ざす「体系」を学ぶことができます.インターネットで知識の断片を検索することが容易になった昨今,読書によって知識の背後にある体系を意識的に学ぶことの意義は大きいと思います.著者の「体系」を学ぶ有効な方法の一つは,その著者一人によって書かれた(すなわち単著の)本を端から端まで丁寧に読むことだと思います.このことを念頭においていくつかの本を推薦します.
(1) 『虚数の情緒─中学生からの全方位独学法』吉田武(東海大学出版会,2000)
 「勉強する」ということに関する著者の考え方がひしひしと伝わります.大学に入学した段階で,「主体的に勉強するということはどういうことか」についてじっくり考え直すことは無駄ではないと思います.
『火山灰は語る─火山と平野の自然史』町田洋(蒼樹書房,1977)
 著者の火山灰研究の実録が淡々と記されている本ですが,地道な野外調査によって巨大噴火の火山灰の起源が突き止められてゆくシーンは感動的です.

ふむ。「読書」というか、「本」ってこういうものだったよなー。火山灰の本も面白そう。

トム・ガリー(総合文化研究科・教養学部准教授/言語教育・辞書学)

(2) 『新解さんの謎』赤瀬川原平(文藝春秋,1996,文春文庫1999)
 辞書というものは如何にもドライで読み応えのない参考書としか見なされていないことが多いが,この本は『新明解国語辞典』(三省堂)の定義や例文を面白可笑しく分析することで,辞書が血の通った人間によって作られていることを教えてくれる.私が辞書の編集に携わるきっかけとなった本でもある.
『日本語辞書学への序章』倉島節尚(大正大学出版会,2008)
 『新解さんの謎』で辞書に興味が少しでも湧いてきた人にはこの研究書を推薦する.
(3) 『東大英単』東京大学教養学部英語部会編著(2009)
 入試の勉強などで受験生が使う「英語単語帳」たる本はそれぞれの単語を個々に扱うことが多いが,言葉というのは文脈と切り離しては完全に理解できないものである.この本は,東京大学教養学部前期課程で使われている『On Campus』(2007)という教科書から厳選した学術語彙280語を,意味,使用,語源,関連語など,幅広い角度から解説する.それに,案内役として登場する「ミヨ」という猫キャラも可愛い.

新解さんキター。これがきっかけで辞書の編集に携わる事になったってのも面白いっすね。「東大英単」、猫キャラが案内役とは。

川島博之(農学生命科学研究科・農学部准教授/環境経済学)

(1) 『君主論』ニッコロ・マキアヴェッリ/河島英昭訳(岩波文庫,1998)
 高校時代に背伸びして読んでみましたが,その時はよくわからなかった.それでも,なんとなく興味を持ち続けていた本でした.その後,
『神の代理人』塩野七生(改版,中公文庫,1996)
を読んで,その歴史的背景がよくわかり,一層興味が湧きました.現在,地球規模の環境問題が今後どのように推移するか,数理モデルで予測することを生業としていますが,環境問題は人間が作り出した問題なので,その基本構造を考えるときにマキアヴェッリの思考法がたいへん参考になっています.地球環境問題を考えるためにも必読書と思います.
『失敗の本質─日本軍の組織論的研究』戸部良一ほか著(中公文庫,1991)
 太平洋戦争中の日本軍の行動を通して,日本型組織の欠点を分析しています.戦争が終わってから60余年が経ちますが,現在になっても日本の多くの組織が,多かれ少なかれ本書が指摘するような欠点を有しています.学生諸君も卒業して組織の中に生きるようになると,ああ,まだ旧日本軍は生きているのだな〜,と実感するようになると思います.

「学生諸君も卒業して組織の中に生きるようになると,ああ,まだ旧日本軍は生きているのだな〜,と実感するようになると思います.」うーわー。ある意味東大っぽいのかも。1冊の本だけではわからなかったことが他の本を読んでわかる、そういう時の「あー」って感覚はいいですよね。

難波成任(農学生命科学研究科・農学部教授/植物病理学・植物医科学)

(3) 『東京大学本郷キャンパス案内』木下直之・岸田省吾・大場秀章(2005)
 入学したら,まずキャンパスを知って欲しい.東大生の大半がごく一部しか知らぬまま社会に巣立って行く.勉強はさておき,キャンパスのことを少しでも早めに知っておいて損はない.どうせそのうちそんな余裕はなくなるのだから.

そういえばオイラも自分の学校を隅々まで探検した事なかったかも。弟が保育園のお散歩で「動物園に行った」というのを聞いて、近くに動物園なんてないしいったいどこに行ったのかと思ってよくよく聞いたらうちの学校の馬術部の馬場とか農学部の農場だったりしたことがありましたっけ。どうでもいいか。でも学食めぐりはするよね。学部間格差に憤慨したりな。工学部の連中が女子目当てで人文学部や教育学部の学食までわざわざやってきたりとか。なつかしーな。

渡辺 裕(人文社会系研究科・文学部教授/音楽学・文化資源学)

(1) 『全国アホ・バカ分布考─はるかなる言葉の旅路』松本修(新潮文庫,1996)
 大阪朝日放送の人気番組『探偵!ナイトスクープ』のプロデューサーである著者が,「大阪ではアホ,東京ではバカ.その境界はどこに?」という視聴者から寄せられた疑問を解決すべく,調査をすすめる過程で学問に目覚め,学会発表にまでいたる体験記.素朴な疑問が学問の形をなすようになってゆくさまを見事に描き出しているとともに,人文学の精神がアカデミズムだけでなく,広く社会的意味をもちうることを説得的に示してくれる.

へー知らなかったー。こりゃ読んでみたいわあ。

とまあ、こんな具合に非常に偏った観点ではありますが面白そうな本が目白押し。これもみんなUPという本を読んだればこそ知り得たもので。本は本を呼ぶよね、そりゃもう際限なく。それがまた嬉しいんだけどさ、あれも読みたいこれも読みたいってなって。そうやって読みたい本が尽きない状態ってのはなんか幸せだよなあ。そういう楽しみを伝えるには、やっぱり本を薦めたり贈ったりしたいわね。

てなわけで、とっかかりはなんであれ本を手に取るきっかけってのはなんでもいいのかなという気もしなくもないんですが、たまには目線を変えてみたりするのも一興かなと。同年代の人が薦める理由と違う世代の人が薦める理由ってのはまた別だろうし、何を面白いと思うかも人によって違うし、そもそも面白さだけが着眼点でもないわけだし。とはいえ、「面白くねえなあ」って思いながら読むよりは何かしら面白さを感じながら読む方が楽しいと思うけど…あらゆる快楽を排除する事こそが生きる喜びってえならそれもいいかも知れないけど(それはそれで快楽を追及してることにならんか?)。

ちなみに、自ニュに張られてた大学生協の売り上げランキング、2009年3月分はこんなんなってます。

2009年3月分の大学生協売り上げランキング

One pieceについて熱く語る人がいてもいいのにねー。

2009年05月19日 22:54 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2009年02月16日

釣り堀【生存権】

なんかでっかい釣り針が目に入ったんで釣られてみます。

生存権訴訟:「480円の刺し身買えず」 原告ら、窮状訴え−−地裁 /京都(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

生存権訴訟:「480円の刺し身買えず」 原告ら、窮状訴え−−地裁 /京都

2月10日14時1分配信 毎日新聞

 生活保護の老齢・母子加算廃止取り消しを府内の男女4人が求めている生存権訴訟で、原告の本人尋問が9日、京都地裁(瀧華聡之裁判長)であった。地裁がいったん尋問申請を却下、原告側の抗議で実施に転じたもので、松島松太郎さん(83)=山科区=は「老齢加算廃止後、趣味の旅行の回数を減らし、食費も削った。ただ食べて寝るだけの生活では人格を認めていない」と窮状を訴えた。

 松島さんは、これまで週1、2回スーパーで購入していた480円の刺し身を購入できなくなり、果物も100円のバナナしか買わなくなった加算廃止後の厳しい生活実態を吐露。友人に旅行に誘われても断っているといい、「惨めな気持ちになる」と述べた。

 高校生の長男と二人暮らしで母子加算を受給していた辰井絹恵さん(45)=同=は「冷蔵庫に何もないのに(おなかをすかせた)息子は何度も開けては見て、すごく情けなく悲しくなる。ぼろぼろのズボンや靴で、散髪も年に数回しか行けない。友人にも引け目を感じているはず」と話した。【熊谷豪】

2月10日朝刊

最終更新:2月10日14時1分

厚生労働省:生活保護と福祉一般:生活保護制度

生活に現に困窮している国民に、その困窮の程度に応じ必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立の助長を図ることを目的としています。

生活保護訴訟 原告が窮状訴え 京都地裁:京都新聞

 生活保護制度で1人親世帯と高齢者に上乗せ支給されていた「母子加算」と「老齢加算」の廃止決定の取り消しを京都市などに求めた訴訟で、原告本人の尋問が9日、京都地裁(瀧華聡之裁判長)であった。4人が食費を切りつめ、趣味をあきらめて暮らす現状を述べ「憲法が保障する最低限度の生活とは何なのか」と訴えた。

 母子加算の原告の辰井絹恵さん(45)=山科区=は尋問で、大切な写真集を売って米2キロを買い、保護費の支給までおにぎりだけでしのいだことを明かした。加算廃止で月約1万5000円が減額され、貯金はゼロ。法廷で、すそやひざが破れた息子のズボンが証拠として示された。「まだ大丈夫と、直しようがないくらいまで着てくれた。就職活動のためのスーツくらい買ってやりたい」と話した。

 尋問によると、老齢加算の原告の松島松太郎さん(83)=同=は食費を抑えるため、4つのスーパーを回って安い商品を探している。月約1万8000円が減らされ、好物のマグロも480円の刺し身は買えなくなった。法廷のモニターに298円の切り落としが映し出されると、「これなら何とか買える」と話した。

 週に数回の喫茶店通いと年に1回の一泊旅行が息抜きをするため、食費を犠牲にするしかないという。「最低賃金で働いている人たちも同じ。食べて寝るだけでは生きる望みがない。せめて半日でも実際の生活を見てから判断してほしい」と裁判官に訴えた。

“だまってられへん”/80歳の生存裁判/全国初・京都の患者が生活保護・老齢加算廃止に異議

 「読書、映画、音楽、芝居が好きです。旅行も好きです。でも、CDデッキは高くて買えません。テレビも新しいものは買えず、中古の一四インチのビデオ付きのものを買い、使っています。テレビ映画を録画し、何十回も観ています。家具もタンスもなく、水道光熱費はとことん節約。料理は自分で作ります。たまには栄養のつくものを食べたいが、自由に使えるお金はありません。スーパーで食品が安くなる時間を『あと三〇分』と暇をつぶして待つ。そこまですることが情けない時も」

 何より心を痛めているのが、少しずつ貯めた二〜三万円で行っていた小旅行が難しくなったこと。「年寄りは世間さまの顔も見んと、すっこんで、生きているだけでええ、というんでしょうか」。健康面も心配です。持病のある体に食費を一日七〇〇円におさえ、週二、三食はインスタントのラーメンライス、という生活が良いはずがありません。

一日700円の食費では480円の刺身は買えないかも知れませんね。

人権:“だまってられへん”80歳の生存権裁判/全国初・京都の患者が生活保護・老齢加算廃止に異議

この写真で見る限りはお元気そうです。

http://www7.ocn.ne.jp/~seiho/Nachrichten/Nachrichten27.html

 提訴に前後して、松島松太郎さんは、あらゆる機会、人の集まりに顔を出し、自身の思いを語り、裁判支援を訴え、その人柄を人々の胸に浸透させてきた。そして、7月1日、ともに闘う2人目の原告・三島義温さん(76才)を得て、「1人では心細いもんなア〜」と喜ぶ。

 地元、山科生活と健康を守る会が「松太郎さんを励ますつどい」を開いた。68人が参加して、生存権裁判のテーマソング「いのちのうた」も披露された。地元の女性たちでつくる「松太郎ファンクラブ」から贈り物もあった。「人前に出ることが多くなったから」と、素敵なシャツだったそうな。

 「提訴後、若返って元気になった」と評される松太郎さん、「支える会」も本格始動。

提訴で若返り。本が書けそうです。一方、高校生の息子さんと二人暮らしの女性の方はどうでしょうか。

生存権裁判の原告が固い握手

「貧困が子どもの人生に…耐えられない」生存権裁判の辰井絹恵さん | 成まりブログ | 成宮まり子 参議院京都 日本共産党

 病気で夫との折り合いが悪くなり、息子と2人で暮らす道を選んだ辰井さん。病気で働くことはできず、生活保護を受けてつつましく暮らしててきたのに、息子が15歳になって母子加算が削られ、生活は一変したそうです

http://www1.ocn.ne.jp/~kcunion/bottom.html

京都市の辰井絹恵さん(43)は3年前、夫と離婚したが重度のうつ病で働くことができず、月16万円の生活保護を受け始めた。児童扶養手当の4万円と合わせて月収は計20万円。アパートの家賃6万円を支払った後に残る14万円で、食べ盛りの息子(15)との生活費をギリギリやりくりしてきた。

 だが息子が15歳になったため、今年4月から保護費のうち母子加算分の約1万円が減った。来年度は、さらに約8千円減る。息子は定時制高校1年で卓球部に所属し1日4食。辰井さんは残り物やカップめんですませる。「母さん、もう給食いらないよ」。最近、息子に言われた言葉が胸に響いた。1学期の給食代は1万円。「息子にこんな思いをさせるなんて」

この方の名前で検索するとたくさんのページがヒットします。あちこちで講演などされているようで、うつ病の症状も幾分は軽減されているのでしょうか。写真ではとてもふくよかに見えますが、もしかすると薬の影響かも知れません。

喜怒哀楽: 「生存権」裁判――これは“我々”のたたかい

老齢、母子加算廃止は違憲 原告尋問の京都・生存権裁判 - 真実一路

母子加算の削減は1万5千円。削減前までは、たまに廻る寿司に息子さんと一緒にいったが、今は行けない。散髪も回数を減らし2年に3回。よそいきの服などとても買えなくなった。

せめて、就職活動にスーツを…、成人式には人並みの格好で…。

▲食べて寝るだけが健康で文化的な生活かと裁判長に訴えた松島松太郎さんは、大正14年生まれの83歳。16歳から70歳まで働きずくめ。建設会社に勤めていたが、病気になって生活保護をうけることに。住まいは山科。築40年ー50年のアパートに住んでいる。換気扇に穴が空いていて寒風が入り込む、夏には蜂が入ってくることも。

お風呂は1日おきに入っているが水の入れ替えは4日に1回。お風呂に入った気にならいので月に1回は銭湯にいく。

食事の材料は近くの4つのスーパーをまわって安い商品を買っているという。月約1万8千円の老齢加算が削れれてどうしているか。

肉は牛肉が買えなくなった。マグロの刺身も480円のものは買えず、切り落としのものを買うようになった。サバも198円のシメサバを買っている。果物はバナナぐらいは買う。加算があった頃、イチゴはたまに買った。酒、たばこはしない。週に2,3回294円のコーヒーを飲みに行く。旅行が好きだが加算があったときは年2回ぐらいできたが、今は年1回、みじめな食事を抑えこんで、空き瓶に500円玉を貯めて行く。

…どこからどこまで釣り堀なんだ…ひょっとして突っ込んだら負けなんだろうか…突っ込む前に溺れてしまいそうだ…

こんなんばっかり引用してたらまるで弱いものいじめしてるみたいだけど、実際、生活保護を受けてかつかつの生活してる人はたくさんいると思うんですよ。母子加算や老齢加算がなくなって本当に困ってる人が。国が廃止に至った理由なんて聞きたかありませんよ、どう説明されたって理不尽なんだから。

だけどね、「生存権裁判」という語句を使ってこの訴訟をアピールしようとしてる人達は、自分らのやってる事が客観的に見えてないっていうか、世の中をわかってないっていうか、訴え方が下手だっていうか。同情を誘うつもりならもっとうまくやれよと。なんだか、生活保護という仕組みそのものを「なくていいんじゃないの」って思わせたくて活動してるんじゃないかって気になってくるわあ。

以下、関連。

老齢加算削減やめて/在日外国人 生存権保障問い提訴/京都地裁

弁護士fujita的日々 @京都 : 裁判所が結審決定を撤回  生存権裁判

全生連HP【生存権裁判】(ここの資料によると京都の弁護団は9人だそうです)

2009年02月16日 00:30 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]

2008年09月28日

「あたし彼女」が面白い

いま話題沸騰の第3回日本ケータイ小説大賞受賞作「あたし彼女」ですが、これえらく面白いんですわ。

ネットのあちゃこちゃで賛否両論巻き起こってるっちゅうかネタ含めてそりゃもう様々な反応があって、そういうのも引っくるめて非常に面白い事になってますが、元の作品自体がかなり面白いんだよなこれ。まず”表紙”からして凄い。

「あたし彼女」表紙

うわって思うよな。なんだこりゃって。これが初めてなもんでケータイ小説のフォーマットっつうのがわからんのだけれども、書籍でいうところの帯とか作品概要みたいなもんなんでしょうか。いやもうこれだけでもインパクトあるわ。だからこそ「読む」をクリックしちゃったんだけども。Yahoo!ニュースにプチアンケートみたいなのがあるんですが、このレーダーチャートがみなさんの反応を如実に表してるような。

「びっくりした」が突出しているみんなの感想

「びっくりした」って項目が突出してて、やっぱそうだよなあ、と。このびっくりにもいろんなびっくりがあるんだろうけど、こんだけびっくりさせた時点でエンタテインメントとしては大成功だよな。このオリジナリティ溢れるスタイルに釣られて内容を読まずにネタ化して遊ぶ奴も当然のように出てくるんだけど(あたし彼女のガイドライン:アルファルファモザイク)、

90 水先案名無い人 :2008/09/25(木) 16:41:54 ID:32KaDK9t0
ガイドライン来て判ったこと。
さんざん馬鹿にしておきながら
原作を超えてない点…

93 水先案名無い人 :2008/09/25(木) 16:49:51 ID:8XkQnjEA0
>>90

ゴメン

だってアタシ

1ページ目しか読んでないし

つか

飽きっぽいじゃん?

原作とか

全然キョーミないし

むしろネラー最強

みたいな

改変することに関しては知識総動員してネタ化しようとしてるのに、そこ止まりで思考停止しちゃってるのがなんか惜しい。また、このぶつ切れスタイルが一部の層には高橋メソッドを想起させ、gifアニにしちゃった人とかビューアを作っちゃった人まで出てくる始末。アリかナシかは置いといて、こういうリアクションを引き出したところが「あたし彼女」の凄さだよな。

読めないという人の反応としては、頭が痛くなるとか目が拒絶するとか生理的なレベルで拒否してるのが大半のようで、それはもう仕方ない。それ以前にハナから読む気なしというのもしょうがないな。ちょっと読んでみたけど途中でやめたという場合、書かれてる内容に興味がないとか自分に関係のない世界だとか中身が薄くて読むのが苦痛といった意見が出てくるのだけれど、そういう人はどういうものなら中身があると思うんだろうなあ。それを言ったら世の中にあるものなんて殆どが自分に関係ない世界って言えるんじゃないかね。好みの問題っつったらおしまいだけどな。そういう間口の狭さでお楽しみを切り捨ててるとしたらもったいないよなあ。

んでこの「あたし彼女」ですが、何が凄いって全体を通して凄く抑制が効いてる。女性の独り語りにありがちな自己憐憫がないのよね。これは書き手が男前なんだろうなあ。タイトルからして「あたし彼女」だもんよ。このそっけなさ。これは主人公の人となりにも通じてて、やってることはビッチで見た目も盛りに盛ってるような女だけど、その言動や思考パターンは男なんだわ(女々しくないって意味で)。

まぁ

コレに

懲りて

奥さん持ちは

パス

みたいな

彼女アリは

まぁ

雰囲気によって

だけど

これ以来

ヤる相手

フリーの人

ばっかり

だってさ

何回も何回も

刺されたら

アタシ

身体中

穴だらけに

なっちゃう

みたいな

ウケるよね

てか

刺すぐらい

愛してるなら

男を

ほっとくなっつ〜の

しかも

その

愛してる男は

浮気する男で〜す

アンタだけじゃ

ないんで〜す

みたいな

言ってしまえば

大した事ない

男なわけじゃん?

バカみたい

アタシの

流した血

返せよ

みたいな

大したもんだ。決して褒められるようなことじゃないんだが。自分のケツは自分で拭く、そんなん当たり前で声高に言うような事じゃないって立ち位置だよな。間違っても「強い女、だけどね本当は違う。。」なんてぬかすような事はない。

タイトルと同じく登場人物の名前も非常に簡潔。主人公はアキで彼氏はトモ、もうひとりキーになる女性がカヨで、あとはセフレの男達の名前がちょこっと出てはくるけどそれはみんな記号で実質固有名詞はこの3人だけ。この簡素さ。これはわかりやすさのための大きい要素だし、妙に凝った名前つけたりしない点でもありがちなセルフうっとり感がなくてグーだ。話の中にブレスレットが出てくるんだが(ベタだよなー)、ブランド名とか商品名とか妙にリキの入った名前つけてそれをタイトルにしちゃったりとかして読んでる方がこっ恥ずかしくなるような小説もよくあるが「あたし彼女」においてはそういう余計な力の入れどころは一切ない。そういう、一本筋の通った姿勢が徹頭徹尾貫かれてるところが小気味いいんだよな。

人物造形もありがちだしひとつひとつのエピソードなんかベタもいいとこなんだけどそれでも面白いのはこの男前っぷりが根底にあるからなんだろうな。こういう人間、こういう姿勢は嫌いだという向きには苦痛なんだろうが。

伏線の貼り方も物凄くわかりやすいっつーかむしろ親切なくらいなんだけどそれがまた押しつけがましくなくて回収の仕方も腑に落ちるのよ。カタルシスっつってもいいかも。

とまあ、かくも引きの強いコンテンツなわけですわ。これ読んだ後しばらくは頭の中が「あたし彼女」メソッドになってて、話の通じそうな人と「あたし彼女」ごっこするのもまた楽し。しかしやってみると難しいんだよなこれが。これでなおかつ人に読ませるものを作るってホント凄いわ。

ひとつ気になるのは書籍化について。受賞作は書籍化が前提になってるようだが、全429ページのこの作品、どうやって書籍化するんすかね。ファウストみたいになるんかな。それもまた凄いが。

2008年09月28日 16:31 [ カテゴリ:/news ] [ この記事のみ表示 ]