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slip into SCHWEIN - live memo Jul 5, 2001

2001/6/5 Zepp OSAKA

今井側は激しい、それはSCHWEINでも変わらないのだった。
Arianne嬢の前5列目くらいのところにいたはずが、じりじりと押されて気付けば開演時にはレイ氏の正面に。今日のBGMはどよどよどよんとしたアンビエントのゆったりした長い曲が数曲。まわりは男性が多い感じ。今日はスタッフの人たちの動きが少なく、いつもよりも待ち時間が長く感じた。
まずBryanが出てきて何やら機材の調整をしている様子、それからようやく客電が落ちると、ふとん圧縮パックよろしく、まずは後ろからぎゅーっ、そのあと横からわーっ。すごい。
櫻井さんは今日もちょんまげだったが横浜や福岡の時のように少し垂らした前髪がなく全部上げている。インナーTは丸首の襟に赤いラインが入った黒地のツアーT、袖はない。 今井さんはフロントとサイドをゆるく固めて後ろに流してあって相変わらずよくわからない色の髪、黒のタンクトップに黒のジャケット、これは背中の上の方に鋲打ちでSCHWEINのロゴが入っている。ウエストのあたりと襟にも鋲打ち。かっこいいぞこれ。
今日は今井さんがことのほか張り切っていて、腕は上がるわ足は上がるわ移動するときにもくるりと回って見せるわでかなり余裕がある様子。
Spank the Monkeyではゴールドのスタビライザーで櫻井さんのボーカルに絡ませるような合いの手のような今井風トッピングでひょいと味付け、楽しそうだ、口元もちょっとふにっとなっててステージそのものを楽しんでいる感じ。
櫻井さんはLard,Lips,Liquorの途中でちょんまげを解き既にびしょびしょ、今日も声が前に出ている。
Organzola。今井さんとレイ氏の間で歌っている櫻井さんにレイ氏が左から迫り、櫻井さんの目尻に口づけそのまま少しずつゆっくりと下へ下がり、唇の端まできたところでふっと離れたかと思ったら抱きしめ合ってというかレイ氏が櫻井さんにがしっと抱きついて、レイ氏の肩越しに見える櫻井さんの表情と言ったら……ほう。そのあと互いに体を離す時の余韻を残した指先がまた何とも言えずいい。
Porno、誘うようにArianne嬢に近づいていく櫻井さん、しばらくは普通に絡んでいたけれどいつしか四つんばいに。嬢は「どこまでやっていいのかしらん」といった感じだったが馬乗り体勢になり腰をうねらす。そのあと櫻井さんの姿はさっぱり見えず、ただ歌声と喘ぎ声と咆哮が聞こえてくるのみ。そこへ今井さんが近づいてきて、櫻井さんが寝そべっているであろうあたりをちょっと見下ろしてからそのまま二人の後ろを通って上手へ移動して行った、ああいう時ってどう思っているのかなあ。
導入部で「キラメキの中で…」を思わせる語りが入ったのはSlipだったか、櫻井さんが歌う傍らで「slip,go to sliping」と囁き続けるレイ氏。レイ氏の歌うSlipも聞いてみたいけれどUS盤でそれを差し替えてリリースするというのはいかんぞ違うぞと思う。これこそがSCHWEINなんだから。EXTRA SHOWででもレイ氏が歌ってくれないかな。
Fantasiaの時、気分が悪くなった人が前に出ようとするのだけれどあまりの密度になかなか出せない。曲が半分も過ぎてなんとか一段落してステージを見ると、わあ、ギター三人衆が固まってる! 後ろを向いたJulianを挟むような形で下手に今井さん、上手にレイ氏。たー、かっこいい。なになに、今井さんもレイ氏も口開けて笑ってるよ、なんて楽しそうなんだろう。右持ちと左持ちだからシンメトリーでかっこいいんだあ。今井さんがこんなにあからさまに楽しそうにしてるの初めて見ました。なんかいいなあ。そう言えば客席に向かって霧吹きもしてました、これも初めて見た。
レイ氏の背後に立った櫻井さんがレイ氏の右太腿に手を添えていたのはどの曲の時だったか、腿の内側に指を這わせて躍らせ、そこへレイ氏が自分の指を重ね絡ませじりじりと上の方へ持っていく、でも股間にいっちゃう寸前でふいっと離す、うーん寸止めバンドだ。
Bryanは今日も櫻井さんに飛びつきぎゅうぎゅうちゅうちゅうしてマイクまでぶんどっちゃってました、この人どんどんエスカレートしていくぞ。

アンコール、先にサポートの面々がスタンバイしたところへ珍しく櫻井さんから登場、これもリラックスムードの表れかしら。と、今井さんが、うひゃー、髪をくしゃくしゃにして前髪下ろしてる! かーわいいー! 本編でぴしっとセットしていたのも計算済みだったのか? にくいぜにくいぜかわいいぜ。おかげでアンコールでのレイ氏と櫻井さんの衣裳おぼえてません。
Secret Skin、これかっこいいな、櫻井さんのボーカルがぴったしはまってる。そして次の曲がMy Fuckin' Valentineと判るとみんな一斉にがーっと前に押し寄せもう大変な事に。ああ、今井さんはヘルメットだ。レイ氏がArianne嬢を高々と抱きかかえ、嬢が足を上げたり曲げたりして見せる様子はフィギュアスケートのペアみたい。櫻井さんが嬢に絡む時はどこか遠慮がある感じで嬢の方もお仕事ライクなところがあるけれど、レイ氏は真っ向からがっぷり四つに組み付く感じで照れなんて微塵もないから嬢との密着度も高くてべろべろぐいぐい押していく感じ。でも櫻井さんとの絡みの方がいやらしく見えるのはなんなんだろうなあ。
今日は今井さんの肩に手を置く程度に留めていた櫻井さん、「今井、大丈夫ね」って確認する感じかな。なんにもしなくてもこのふたりは並んで立ってるだけでもいいです。
あ、レイ氏が今井さんの肩を抱き、それに今井さんがごろにゃんと頭をあずける場面もあり。リラックスというか信頼感なのかしら、しっかりしたサポートに支えられて櫻井さんと今井さんがどんどん調子を上げていくのね、ステージを重ねる毎にその変化が見てとれるのは本当に面白い。そういう意味では、今回は今井さんも”姫”なんだね。
ラスト、みんなが手を振りつつステージを去って、櫻井さんも行っちゃったかなと思ったらAndrewを連れてもう一度前に出てきた、櫻井さんらしい、満足そうな表情もいい。

今回のツアーはどうしてこんなにかっこいんだろうと考えていたのだけれど、サポートメンバーの力量にオリジナルメンバーの持ち味がぐいぐい引き出されていくところがいいんだろうな。ライブでなければ出て来ないテンション、これがいわゆる化学変化ってやつなのかしら。

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