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slip into SCHWEIN - live memo Jul 8, 2001

2001/6/8 新宿リキッドルーム

のっけから櫻井さんはやる気オーラに満ちていた。首の振り、体の倒し方、口の開け方、モニターへの足の掛け方、どれひとつ取っても、行くぞ感が漂っていて、こりゃあいいライブになるぞとぴょんぴょん跳ねる。
今日のライブはEXTRA SHOWとの事だったけれどチケットにはその記載はなく、ステージもこれまでと変わらない。あ、違っていたのはスタッフさん。マイクテストをしにきた外人のスタッフさん、前にスティックを放ってくれたあの人だと思うのだが、ツアーTにでっかいぎんぎらの蝶ネクタイを着けていた。うーんEXTRA。メンバーみんなこれだったらどうしよう。いやそれは。
上手側のスピーカー前がほっこり空いていたのでそこからステージを見ると、ちょうどよく全体が視界に入るのでこれはいいなと思っていたけれど、蓋を開けてみれば手前にいる櫻井さんしか目に入っていないのでした。
今日は上手からメンバー登場、今井さんは黒ジャケット、櫻井さんは黒羽根コート、これかなり暑そうに見えるけれどずっと着てるよなあ。レイ氏はとっとと上着を脱いで楽な格好になるのに櫻井さんはなかなか脱がない、変な所が我慢強いのね。
そして今日はなかなかちょんまげを解かなかった、曲が終わる毎に手を掛けるのだけど。でも解いてからはびしょびしょばしばしで、いつもよりたっぷり水を掛け〜の撒き〜の。コップ一杯頭からざっぷり被り、ぐっと髪をかきあげてオールバックにしたところのかっこよさ。コップを三つ手に持ってばしゃばしゃやって一度にぶん投げたりアクションも前向き。お水は途中で追加されてました。
2曲か3曲やったところで櫻井さんが「Thank you very much.」とゆっくり語った、このツアーで初めてのMCだったかも。言いたいこと全部が身体に歌にぶつけられているステージだからMCはなくてもいい、でもこの一言は嬉しかった。
何の曲でだったか、上手のライトの前に跪き、赤い光に照らされながら歌っていた時のきれいだった事。こんな人がこんな風に目の前で生きて歌って動いているなんて何かの間違いなんじゃないか、あまりの美しさに圧倒される。真正面から見た顔も横顔も何もかもが素晴らしいけれど今日みたいな時は後ろ姿でさえいい、黙って立っているだけで飲み込まれそうな気迫。
Porno、前に出てきたArianne嬢の胸に顔を埋めるようにすると客席からおおおとざわめきが。嬢が左足を立て、その膝の上に顎を載せて歌う櫻井さん、左手は嬢の腰を抱きそうでいてなかなか触れない、このじらし加減。と、嬢の衣裳のスカート部分(前は短い前掛け風で後ろは長いスカートになっている)を掴んで頭から被りそのまま歌う。嬢の方からこれを外さなければいつまで被っていたことか。
レイ氏との絡みは文字通り絡まり合っているという感じで、レイ氏の手が櫻井さんの身体を舐めるように這い、櫻井さんの手がレイ氏を掴み………こちらからはちょうど陰になって見えないところで、かなりまずいというか美味しいことになっていたような。レイ氏の黒いマニキュアがにんともかんともいやらしい。
かたや今井さんもかなりノっていた様子で、口をぽほっと開けつつギター弾いてるなと思ったらふにっと結んでむにむにして、と、ほっぺたの内側で舌をころころ転がして、なんだか知らないけど楽しそうだ。身を乗りだしておらおらと客席を煽ったりも。
ギター3人が揃い踏みしていたのはFantasiaでだったか、この時ちょうどステージ際にいた櫻井さんが前にあったライトを掴んで3人をぐいーっと照らす。いい、いい感じ。PIGの曲の日本語詞をちょっと変えて歌っていたように聞こえたけれど、それもまたはまっている感じでかっこいい。Slipでは”小鳥をつかまえ食べようか”で歌詞そのまんまのジェスチュアをして見せる、なんて可愛いんだ。両手でコップを持って大事そうに飲んでいるのかと思ったらぶわっとぶちまけたり、動きが自由。
今日はレイ氏がちょっと疲れている感じだったかも、Fantasiaのイントロでだったか酸素を吸っていて、櫻井さんはレイ氏の横にずっと立っていて、「大丈夫?」とでも話しかけているのか、しばらくそうしてふたりでいるなあと思ったら、レイ氏がおもむろに酸素マスクを投げ捨て櫻井さんに抱きつく。酸素より櫻井さんの唇の方がいいのかレイ氏。これはどっからどう見てもディープキスだろうという体勢でレイ氏の身体が櫻井さんを覆う。そうされている時の櫻井さんは両手を広げて、どうにでもして、という感じでレイ氏のするがままに身体を預けている。そうだよなあ、レイ氏にしてみればSCHAFTの時から数えて7年越しの想いが叶ったわけだもの、この人は櫻井さんにべろちゅうかますためにはるばる海を越えてやってきたのよね。わかった、許してあげよう、思う存分櫻井敦司を味わって行きなさいな。他には決してない最上級の逸品よ、どうじゃ、旨かろう。
ちゅーと言えばBryanなわけで、今までやり過ぎたと思ったのか今日はかなり控えめにしていて櫻井さんが近づいても全然絡まなくて、それを不憫に思ったのか自分からキスする櫻井さん、なんて優しい人なんだ、いや、単にキスしたかっただけなのか。
終わってみればこれまでと変わらない内容だったけれど、櫻井さん的な充実度は確かにEXTRAだった。あまりに櫻井さんが良過ぎて、バンドとしてのプレイがどうだとかそういったことは感じてる暇がなかった、それは良いことなのかな。

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