「なんで今頃DAF?」とお思いの方もいれば「DAFって何?」という方もいらっしゃることでしょう。
少々長くなりますが、順を追ってご説明いたしますね。
BUCK-TICKにはまりたてのわたしは、取り敢えず一般の流通経路で手に入るものからちまちまとアイテムを収集しておりました、CDやビデオ、それに関連書籍。(これらの情報は全てオフィシャルサイトにあがっていましたから、新しくファンになった者にとってはとても助かりました)
で、書籍の中に「FOOL'S MATE 別冊 HYP NO.3」というBUCK-TICK特集号がありまして、中に”BUCK-TICKに影響を与えたであろうアーティスト”のページがありまして、ニューウェイブ系というんですか、THE SEX PISTOLS とか BAUHAUS とか THE CURE とか XTC とかが紹介されておりまして。
で、その中にぴろっと”D.A.F.(DEUTSCH AMERIKANISHE FREUNDSCHAFT:独米友好同盟)"の紹介がありまして。
「DAF〜?なんかどっかで聞いたことのあるような〜」てな具合に引っかかってたんですが、最近になっていきなり「ああ〜、あれか!?」と思い出しまして。
その昔、NHK-FMに「サウンドストリート」という素晴らしい番組がございまして、わたしが聞いていた頃のDJは
月:佐野元春、火:坂本龍一、水:甲斐よしひろ、木:山下達郎、金:渋谷陽一
と、そうそうたるメンバーだったんですね。
で、わたしが欠かさず聞いていた火曜日のある日、教授の「次の曲いきます、DAFの、える、け!」の声に続いて流れた曲のかっこよさに当時高校生のわたしは大興奮。ですが、岩手の田舎のレコード屋にはDAFの”での字”もなく、それからず〜〜〜〜っと今まで忘れていたんです。
いや〜、BUCK-TICKさんのおかげで今こうして出会えるなんて!
実はこのときの「サウンドストリート」録音してあったんです、放送は'82年2月9日。う〜ん、カセットテープって結構長持ちしますね! っていうか、生まれてない人もいるかもね。この日の放送は教授の生ピアノ付きという嬉しい日だったのだ〜! 河合奈保子の「ラブレター」にノリノリの教授、すんごく照れながら矢野顕子さんの「愛する人よ」を紹介する教授、ピアニストとしての本領発揮、バルトークの練習曲「子供のために」を弾く教授。ああ、懐かしい! 「El Que」もピアノでちょろっと弾いてみたりしてますが、「ああ、何をやってもサカモト色だあ。」と当時思ったものでした。
(余談ですが、このテープのB面は ROXY MUSIC のライブだったりする! イントロだけで胸が締めつけられる"MY ONLY LOVE"に、あの"Jealous Guy"まで入ってるという涙もの。オーディエンスがまた素晴らしいの、本編が終わって、ブライアン・フェリーが"Thank you very much,thank you!"というや否や沸き起こる"ROXY!"コール。はぁ〜)
で、DAFですが、これが16年も前の音だなんて。なんていうのかな、エレクトリック・ポップ? ボディ・ミュージック? 音楽のジャンルわけは苦手なわたしだ。 BUCK-TICK よりも SOFT BALLET に通じるものがあるような気がしますね。ソフバがお好きな方は一度聞いてみては?
ジャケットは、黒い皮の上下(上は袖無しで腕をむきっと見せている)を着たいかついお兄ちゃんが二人並んでます。
(1998.11.02)